昨年から、JR芦屋駅西側の跨線橋は大正15年に当時の鉄道省が架設し、昭和55年に芦屋市へ移管。架設から96年経過をした下で老朽化が著しく撤去の方向で市民説明会などが開催されていました。

 

市は、この度開会中の市議会にJRとの間で、跨線橋撤去に係る工事協定書案件議案を上程しています。

 

工事は、市道ですがJR施設に関わる関係から工事費は全額負担ですが、解体整備施行はJR側が実施することになります。

過去からも市の事業であっても、JR鉄道路線との交差や関係施設近隣の工事は運輸の安全性担保の関係からJR側で実施することになっています。

 

この種工事に関する工事費は、JR側が積算した内容を基本協定額としておき、工事施工中の修正や完工後の最終清算を行う方法で対応をしてきています。

この考え方の基本になる省庁間の「基本協定」が過去よりあります。おおもとは鉄道省時代の協定をベースにするもので国策事業としての鉄道敷設と安全性の担保などから「鉄道優位」が特徴です。

 

この結果、工事費などはある意味でJR積算による「いい値」的なものになり、清算段階でも十分に精査されているのか過去より課題と問題指摘を議会としてもされていました。

 

この度の市議会でこの観点など、詰めた議論がされたのか。期待したいものです。

1999年(平成11年)、このような指摘も本会議でされています。

「委員から、駅南開発など今後もJR絡みの工事が予想されることから、今回の工事について大手企業などに見積もりを出させて、JRの委託協定の金額との差を確認し、JRに対して強い姿勢で臨むための資料づくりをするべきであると意見を述べ、当局にただしました。

 助役からは、見積もりを事後でとって確認することは委託工事の中では重要なことだと思う。今後、JR南などいろんな工事が出てくる中、単価についても、言われるような形も含めて厳格に検討していかなければならないと認識している。ただ、今回の工事について見積もりをとるかということについては、一度内部で検討したいとの答弁がありました。委員からは、JR対策については、気を引き締めて行うよう要望する」