私がまだ香港に居たころ、なので、もう5年前になりますが、この「Time to Teach」プロジェクトのコンセプトノートを作りました。

 

アフリカでは先生が学校で教えないのが、教育の質を考える上で問題だというのは、世銀のプロジェクトなので明らかでした。

 

しかし、世銀のプロジェクトは、どのぐらい先生が授業をしないか、学校に来ないかだけを定量化するにとどまり、「なぜ」先生が学校に来ないのか。来ても何故教えないのか。どのような問題が、クラスルーム、学校、システムレベルで存在しているのか、どうしたら先生をサポートできるのか、という事を明らかにする必要がありました。

 

子供たちの毎日触れ合う先生をどうしたらエンパワー出来るか、先生にすべての問題を押し付けるのではなく、先生が必要としている生活環境、教える技術を切磋琢磨する環境、良い先生がきちんと評価される制度などが教育の質を考える上で重要で、これは日本でも共通の課題です。