1997年から1999年まで、青年海外協力隊でバヌアツにいたんだが、ちょっとその話を書こうかと思う。

 

うちのお父さんも、バヌアツとボツアナをよく間違えていて、バヌアツがどこにあるか分からない人も多いと思うので、まずは場所から紹介する。

 

太平洋は主に三つの人種が住んでいる。

・ポリネシア人

・ミクロネシア人

・メラネシア人。

 

で、みなさんはこんな感じで住み分けている。

 

ポリネシアは相撲取りで曙とか武蔵丸とかいたけど、ハワイとかトンガとかサモアとかの人々で、でかい。

 

マイクロネシアは、フィリピンの東側から太平洋にかけて。

色々人種が混ざっているので、そもそもの身体的特徴というのは良く分からないけど、キャプテンクックが、「小さい人々」という意味で、マイクロネシア人とつけたので、昔は小さかったのかも。

そう、この名前の付け方、キャプテンクックがつけたらしい。

「ポリ」はポリエステルとかそういう言葉にも使われていて、「複合する」という意味があるらしい。

 

キャプテンクックが、トンガとかに着いて、

「うっわ、こいつらでかいわ。やばすぎね?」

というノリで「ポリネシア人」とつけたとしか思えない。

 

「メラネシア」の「メラ」は「メラニン色素」の「メラ」で黒いという意味らしく、かのキャプテンクックはバヌアツとかに来た時に、

 

「うっわ、こいつら黒いわ。やばくね?」

というノリで「メラネシア人」と以下略。

 

いまなら社会問題だわな。。。

 

まあ、俺も協力隊に行く前はバヌアツについては全く知らず、協力隊の説明会で、金髪のぽよぽよした髪の毛の子供たちが海で遊んでる画像があって、「え?何それ?バヌアツ?何それ食えるの?ちょっと行ってみたいかも?」と思ったのがバヌアツに行く事になった切っ掛け。実際金髪アフロはバヌアツぐらいしかいないんじゃないかなぁ。子供らは、みんなめんこい。成長するにつれ大人はミニラ(ゴジラの子ども)に似ると聞いたことがあります。

 

今は知らないけど、当時バヌアツの隊員は離島隊員が多く、俺もご多分に漏れず、タンナという島に赴任になった。

 

タンナは、ヤスール火山があったり、ジュゴンがいたり、ジョン・フロムというちょっといかれた村があったり、中々面白い所。

画像はこちらのサイトからお借りしました↓

https://gogovanuatu.com/mobile/media_03.html

 

ヤスールに向かう道は、風の谷のナウシカに出てくる酸の海の様で、実際、火山灰が降ってくると、その酸で髪の毛が焼けて切れる。

 

タンナは、バヌアツの中でも文化が濃い島で、カスタムビリジといいう伝統的な村もあり、そこでは、「腰ミノ」とか、「ち●こミノ」とかつけている人に出会える。と言っても、まあ観光地なので、観光客が来ると、「どれどれ」って感じで出てきて踊ってくれる感じだった。

 

年間を通して祭りは結構あるんだけど、それが「トカ」という祭りになると、もう荘厳で。「トカ」は3年か4年に一回あるお祭りで、まあそれについても、男村と女村があるとか、文化的に面白い話は色々あるんだけど、おいといて、トカのお祭りはこんな感じ↓

 

この人たち、本当に3日とか寝ないで踊るんだよね。

巨大な広場には、豚が200匹とか並べてそれを順々に殺したり、交換する物資(カヴァとか。これは後述する)を積み上げたり。

 

俺の任期中にも一度だけトカがあって見に行った。

 

このトカダンスにも色々あるんだけど、ビデオでちょっと見えるように「先がカギになってる棒」を使うのがメインらしく、この棒を一本貰って、日本に持って帰ってきた。いまだに実家にあるはず。その棒はトカを3回経験した棒だって言ってたな。

 

この棒の先端のカギになってる部分は、欲しいものを引き寄せる、っていう意味があるそうな。

https://www.youtube.com/watch?v=u-82vNjrYqE

 

 

トカのメインは、柱を立てる事なんだけど、

日本の諏訪神社の御柱祭(リンク)にも似通っている。

ネパールにあるインドラ祭というのも柱を立てるらしいし、アメリカ大陸ではトーテムポールもあるし、空に向かって何かをおったてたい欲望というのは洋の東西を問わずあるものらしい。

 

ちなみに、バヌアツの公用語「ビスラマ語」で、「こども」は「ピキニニ(PIKININI)」と言う。バヌアツのピキニニ、めんこかったなぁ。