最近、連続ドラマがちょうど終わりを迎えていますね。

少し早く終わったNHKのドラマで「ツバキ文具店」という作品がありました。
原作が小川糸さんということだったので、興味を持って観てみたところ、とても良かったです。

小川糸さんの本は「食堂かたつむり」しか読んだことがないのですが、ちょうど心が傷ついている時に読んだところ、ものすごく心にしみました。

それから、小川糸さんが私生活で物を大切にして丁寧に暮らしていることも、その生活を紹介されている本で知りました。

本を読んだ感じからも、その暮らし方からも、とても素敵な、優しくて強い方なのだろうなと思います。

私は、丁寧な暮らしに憧れつつも、日々の疲れに負けて便利さにもだいぶ頼ってしまっているので…そういう方を知ると、本当に素敵だなと思います。

ツバキ文具店は、おばあさんがやっていた文具店を、おばあさん亡き後、孫娘の鳩子(ぽっぽちゃん)が継ぐという物語。おばあさんは手紙の代筆も行なっており、その仕事も継いだ鳩子。一話で一つ代筆の仕事をして、それを軸に物語が進みます。

手紙を書くということ自体、丁寧な暮らしを象徴するようなことの一つですよね。
いつからかメールばかりになり、最近はメールすらせず、ラインで一言やスタンプのやりとりばかり.。
この物語の中では、手紙の依頼者の話を聞いたり、時には手紙を渡す相手を見に行ったりもして、いざ書く時には白いシャツに着替えて、紙もペンも選んで…。鳩子の仕事ぶりがかっこいいのです。

それに、鳩子の周りの人々も、とても個性豊かで魅力的です。世代も様々なのですが、数人で一緒に七福神巡りをしたり、お花見をしたり、楽しく過ごしているのです。そういう人との繋がり方もまた、良いなぁと思いました。

はじめは戸惑いながら始めた仕事も、いつしか自分なりのやり方を見つけて、迷ったり悩んだりしながらも前に進んでいく鳩子。

おばあさんとの関係や、お母さんへの想いなど、家族との関係についても一つのテーマであり、それぞれの気持ちがすれ違ってしまう辛さ、せつなさも感じます。

とってもあたたかいドラマでした。ドラマでしか知らないので、いずれ本も読んでみたいと思います。


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