最近従業員エンゲージメント向上のための活動の一環で、
マルチリンガルのマネージャー主催の英会話サロンが週一で30分開かれています。
(テレワーク中ですので、オンラインレッスンです。)
人数は多くても5-6人なので、30分でも思ったよりたくさんの話ができます。
毎回話したいトピックスをメンバーに募るのですが、
今日は<動物について>がテーマに上がりました。
正直、マズい話題になったな…と思いました。
私は動物を飼ったことがありません。
近所の子供が飼っているハムスターなどを羨ましく思ったような記憶もありますから、
子供のころに動物を飼う経験をしていれば、少しは変わったかもしれません。
が、一度も飼わずに大人になった今、もはやわざわざ飼いたいとは思いません。
よその家へお邪魔した時に、犬がすごい勢いで走り込んできて、顔を舐め始めたときは、
ああ、やっぱりあかん・・・・と思いました。
私の番が回ってくるまでに、何を話そうかと必死で考えたところ、
小学生の時にしばらくモンシロチョウの青虫を飼って、蝶になるまで育てる!
ことにハマった時期があったのを思い出しました。
クラスで流行っていて、最初は2匹、友達から養子(?)にもらったのが始まりで、
その2匹ともさなぎになり、見事蝶になりました。
それですっかり気をよくして、しばらくキャベツ畑に青虫狩りに通ったものでした。
ただ数が増えればいろんなことが起こります。
青虫の周りに何かの卵がついていて、青虫が卵を産んだかと驚きましたが、
しばらく後にコマエバチという寄生虫であると知り、さらにショックを受けました。
しばらく頑張っていましたが、あるタイミングでやめてしまいました。
それが唯一の生き物を飼った経験で(縁日で買った金魚はほとんど母が水替えやえさやりをしていたので除外しています。)、
現在は犬も猫も飼わず、夏目漱石の短編小説<文鳥>を深く理解できる人間です、と話しました。
もちろん文鳥の筋書きの説明も付け加えました。
主人公が知り合いに勧められて文鳥を飼います。
なつくと飼い主の手から餌を食べると聞いて、ぜひ自分の手から餌をやりたい、と願いますが、
他に気を取られると世話をするのを忘れてしまって、結局文鳥は死んでしまいます。
主人公は落胆するのですが、同時に怒りも湧き上がってきて、文鳥を勧めてくれた友人に、
「家人(使用人)が餌をやらないものだから、文鳥はとうとう死んでしまった。」
と手紙を書くのです、
というニュアンスの話をしたらウケました。
私は動物はあまり好きではないようで、今まで飼ったことはありません、
とシンプルに言って座がシラケるのが嫌で、
結局このような意味のない長い話をする羽目になりました。
人間、つまらないところで神経を使っているものだと思いました。