配信全盛の世の中、映画なんて、自分の部屋で観る…早送りして「面白くなさそうなところ」は観ない…のが一般的。 そんなご時世に、わざわざ出向いて、2時間10分、他人といっしょに、早送りできないスクリーンを観るという… それもドキュメンタリー… あり得ないことしてみましょう。

百姓の百の声 公式HP

 

自然と向き合い作物を熟知する農業従事者の人々にスポットを当てたドキュメンタリー。

「千年の一滴 だし しょうゆ」の柴田昌平監督が「食」の原点である「農」をテーマに、全国の農家の人々の知恵や工夫、そして人生を、丁寧なインタビューと美しい映像で紡ぎ出す。

彼らが畑で何と格闘しているのか、ビニールハウスの中で何を考えているのか。小手先では解決できない様々な矛盾を独自の工夫で克服する彼らの姿を通し、多くの人々が「風景」としか見ていない営みのコアな姿を、鮮やかに浮かび上がらせていく。

 

2022年製作/130分/日本
配給:プロダクション・エイシア
劇場公開日:2022年11月5日

 

映画「百姓の百の声」自主上映会

日時 2024年6月22日(土)開場13:30 上映開始14:00 上映時間2時間10分

場所 公津の杜コミュニティセンター「もりんぴあこうづ」MORI×MORIホール

千葉県成田市公津の杜4丁目8(京成本線公津の杜駅徒歩5分 駐車場あり)

入場料金 大人1000円 高校生以下500円 入場先着順(予約は承れません)

 主催:成田映画を観たい会 千葉県成田市囲護台1105-8

連絡先 chibanaritajo35-eiga@yahoo.co.jp

 

主催は「成田映画を観たい会」という何とも怪しげな会ですが、店主=私が思いつきで上映会をしたいとなって、ではまあ少し協力しましょうかというビブリオバトル関係の方々の会です。

観に行ったからとて、名前住所書かされたり、ツボとか売りつけられたり、投票をお願いされたりはしませんのでご安心くださいませ。

当会は上記のごとく少人数の素人のため、残念ながら予約を承ったり、当日、予約者に客席を割り当て管理するマンパワーがありません。
つきましては、今回の催しについては、予約は受けず、当日先着順入場のみで行います。
1時30分開場予定。2時上映開始予定です。会場入り口で料金をお支払いくださいませ。
ご理解いただけますと幸いです。

会場は以下の通りです。

もりんぴあこうづ(公津の杜コミュニティセンター)MORI×MORIホール[多目的ホール](202席)
コミセンとして駐車場が80台ありますが、他の施設利用者と共用ですので、乗り合わせでお越しいただければとコミセン側から要請されております。京成本線公津の杜駅からも歩いて5分ほどです。
https://www.city.narita.chiba.jp/environment/page101800.html
 

店主=私はなぜ上映会をしたいと思ったのか。

〇この映画の評判の良さを聴いていた。

〇店主自身がここ3年ほどNPO法人日本自給教室の「生徒」として、先輩諸氏のお力にすがりながら、ネコノヒタイ田んぼをお借りして勉強させてもらっている。

〇その中で100%消費者。農業用語など全くわからなかった私が畑や田、農地で「作業している人」が「なにをやっているのか」がうっすらわかるようになった。

〇この映画の監督も同じように農業用語など全くわからないなかからスタートして、田んぼで農家の人たちが何と格闘しているのか、ビニールハウスの中で何を考えているのか。多くの人が漠然と「風景」としか見ていない営みの、そのコアな姿を、全国を取材して明らかにしていること。

〇この映画を観ることでいろんな人が「農業」に、いろんな場所で「黙々と農作業をする人たち」に近づくかもしれないと思うから。

 
 

 

★上映後に別会場で農文協主催の交流会を開催します。

  17:20~18:30 映画の感想交換会、タネの交換・配布会など
【交流会のお問合せ】TEL: 070-4020-9169(担当:阿部)



映画の感想から…
梨木香歩さん
(作家・『西の魔女が死んだ』)

そもそも日本の国は古来から圧倒的に百姓が多かったのであって、ということはつまり、そういう理不尽にもへこたれない精神力を備えた農家力は、そのまま日本という国の底力そのものだったのではないか。今、国の力がどん底に落ち込んでいるとき、この農家力こそ私たちのそれぞれが思い出し、蘇らせ、奮い起こさねばならないものなのではないだろうか。
 暮らしを少しでも楽にしたい。仲間と励まし合う関係を築きたい。自分の理想となるいい作物を作りたい。消費者に喜ばれたい。そういう数限りない目的を同時に持ち続けて目的間のバランスをとりつつ走り続ける(一つ一つの目的のなかにもまた、それを達成するための小さな目標群があり、その優先順位が条件によって即座に変わる)。今、農から離れてしまった多くの人びとにも、いや、そういう人びとにこそ、簡単にはくじけない農家力の賦活化が必要とされている。
 百姓国で語られる言葉に、耳を傾けずにはいられない。

 

映画『百姓の百の声』を、沖縄市で観た女性が寄せてくれた感想

「最初に謝りたい『ごめんなさい』。農業、百姓の方々を私は『弱い立場』として見ていました。『農』が大事なものとは認識していたものの、私はそれを皆で守って支えていくものだと思っていました。この映画を観て、イヤイヤ私がこの方たちに守ってもらっているんだと気づかされました。その大役を担っている方々、すべての皆さん魅力的で、扱っているテーマは重いのに、観終わってからとてもすがすがしい、いい気持ちでした」