いやはや、また当たってしまいましたね。
例の「タコ」です。
ドイツの水族館にいるタコ「パウル君」が
サッカーW杯でドイツの勝利を「予言」。
3位決定戦でドイツはウルグアイを破り、
「予言」は見事に的中したのでした。
これで、「パウル君」は今大会のドイツ代表の7試合について、
すべて結果を当てたことになります。
そして、「パウル君」はまもなく行われる決勝で
スペインの勝利を「予言」しています。
パス回しが上手いスペインと、
攻撃に「意外性」を持つオランダ。
実力的には、まったく互角のはずです。
しかし、スポーツの世界で「タコ」のようなジンクスができると、
何となくその通りの結果になるような気がするから不思議です。
今回は「パウル君」が応援している(?)
スペインにちなんだ曲を聴いてみましょう。
ビル・パーキンスとリッチー・カミューカという
二人のテナー奏者がフロントで組んだ
「テナーズ・ヘッド・オン」。
このアルバムに「スペイン」という曲が入っています。
曲の紹介は後に譲るとして、
このアルバム、これからの季節にぴったりです。
二人のテナー奏者は共に西海岸で活躍しました。
泥臭さがあまりなく、スムーズなフレーズが特徴。
普通は同じ楽器が二つ並ぶと、
個性の違いを競い合いますが、
この二人はほとんど「同じ」に聴こえます。
それが、お互いを邪魔せず、
いいところだけを膨らましたような効果を生んでいて、
軽い音色が非常に気持ちいいのです。
夏の昼下がりに聴くのがよいでしょう。
サイドメンも芸達者な人ばかりです。
1956年7月録音。
Bill Perkins(fl,ts,bc)
Richie Kamuca(ts)
Pete Jolly(p)
Red Mitchell(b)
Stan Levey(ds)
①Cotton Tail
切れのいいドラムのイントロを受けて、
弾んだ2テナーがメロディを吹きます。
このノリのよさ、いい意味での「軽さ」がたまりません。
最初のピート・ジョリー(p)のソロは、
「短いけれど濃縮された」お手本のような演奏です。
最初から徐々に音数を増やしていき、
最後はすばしこい「キメ」フレーズの連続。
簡潔ですが素晴らしい。
続くソロはカミューカ。
急テンポの中、少しもよれることなく
柔らかいフレーズをどんどん繰り出してきます。
この「淀みのなさ」が彼の真骨頂です。
ベース・ソロをはさんで、パーキンスの登場。
カミューカよりもちょっと「くぐもった」音ですが、
特徴はあまり変わりません(笑)。
あえて言えば、スピードが少し「遅い」感じで
やや牧歌的な印象があることぐらいでしょうか。
最後は2テナー~ドラムのかけあいもある、
「すっきりした」トラックです。
②I Want A Little Girl
非常にゆったりとしたバラッド。
これも「夏の昼下がりオススメ」トラックです。
2テナーがからみあうメロディでの
巧みなアレンジが西海岸らしい。
互いのテナー音が補い合い、
一つの楽器のようになっています。
このメロディ部を聴くだけでも
価値あるトラックです。
⑦Spain
ようやく本日のお題の曲にたどりつきました。
1920年代にアイシャム・ジョーンズが作曲した古い曲。
これを聴くとスペインに行きたくなります。
ミドル・テンポで提示されるメロディは
少し陽気で「ふわっと」した雰囲気があります。
太陽がいっぱいで明るい人々がいる国・・・・。
最初のソロはパーキンス。
彼の音色には非常に「空気感」があるとでも言うのでしょうか、
温かい「息」が伝わってきます。
それが、この曲と非常にマッチするのです。
続いてカミューカのソロになるのですが、
この交代があまりにもスムーズで、
一瞬、変わったことが分からないほどです(笑)。
それだけスタイルが似ているということなのでしょうが、
彼のソロも優しいトーンを引き継いでいて、実にいい。
二つのテナーが争わず、バランスをとっているのは、
二人がウディ・ハーマン楽団で共演していたことにも
あるのでしょう。
明日の午前3時半からのサッカーW杯決勝。
月曜日の仕事のことを考えなければ見たいのですが・・・
どうしようかな・・・・
タコの「予言」も含めて気になるところです。
