昨日、書いたばかりの車の件ですが、
売却が決定しました!
本日、ある業者に査定してもらったところ、
少額の値しか付きませんでしたが、
買い取ってもらえることに。
今後、車は新たな持ち主を待って
店頭に並ぶことになりそうです。
6年間、共に過ごしてきた車を廃車にするのは
気が進まなかったので、良かったです。
査定が進む間、車をじっと見ていると、
知らぬ間に傷んでいたところがあるのに
気が付きました。
エンジンは快調だし、
何も変わっていないように思っていたけど、
年を重ねていたんだな・・・・
でも、ピカピカの新車よりも味わいがあるし、
深い緑色で、ちょっと貫禄がある感じが
好きだったなあ・・・としみじみしました。
年を重ね、味わいが深くなる。
そんなジャズ・ミュージシャンはたくさんいますが、
きょうはこの人、コールマン・ホーキンス(ts)の
「デサフィナード」をご紹介しましょうか。
1904年生まれのホーキンスは
1920年代(!)からNYで活動を始めています。
この作品を吹き込んだ時は57歳。
亡くなったのが64歳ですから、
既に晩年だったと言っていいでしょう。
ベテランとなっても、
時代と共に様々なスタイルを取り入れる
柔軟さを持っていたホーキンス。
この作品では、当時まだ新しかったボサノヴァに
挑戦しています。
それでいて深く、悠然とした音色やフレーズは変わらず、
あくまで「ホーキンスの音楽」になっているところが面白い。
こういうのを「堂に入る」というのでしょうか。
貫禄です。
1962年9月12、17日の録音。
ニュージャージーのヴァン・ゲルダー・スタジオにて。
Coleman Hawkins(ts)
Barry Galbraith(g)
Howard Collins(g)
Tommy Flanagan(p)
Major Holley(b)
Eddie Locke(ds)
Willie Rodriguez(ds)
①Desafinado
スタン・ゲッツ(ts)が同時期に演奏したことでも
知られるナンバー。
ホーキンスの方が地を這うような低い音色で、
やや「くどく」吹いているのが印象的です。
全体的な曲のムードは似ているかもしれませんが、
テナーのサウンドという点ではゲッツより重い。
しかし、音が重くても「吹き流している」感じがあるので、
何となく聴いてしまうこともできる。
ベテランの何とも言えない味わいがあります。
④I Remember You
スタンダードをボサノヴァ風にアレンジした一曲。
ホーキンスはここでも変わらぬ自然体。
スタンダードであることを特段意識していないように
すんなりスイングして見せます。
ホーキンスのテナーにはスピード感はないのですが、
彼がちょっと吹くだけで空気が揺らぐ。
この「場の支配力」が彼の大物たるところでしょう。
⑤One Note Samba
アルバムの中でもホーキンスが
かなり「枯れた」音を出しているトラック。
特に如実に表れているのがメロディで、
じわっとして、やや湿り気を帯びた音に
妙味があります。
ソロでは多少早いパッセージを吹いたりもしていますが、
やっぱり早くは聴こえない。
不思議ですね。
ジャケットの右下に小さく写っているホーキンス。
50代後半にしてはかなりどっしりした感じです。
そういえば、いまは50代でもそんなに貫禄ってないですよね。
それだけ恵まれた時代になり、
肉体的にも歳をとらなくなってきているのでしょうか?
ただ、ホーキンスが新しい音楽に対して
全く動じないで取り組んでいる様を聴かされると、
こういう「自分に確信を持った」歳の取り方っていいよな、
と思います。
全てが移ろいやすい今の時代に、
こんなことを考える方がおかしいのでしょうか?
