最期の最期まで
いつだって人の心配してる凄い人でした。
たった10日前だって
「困ってることはないの?」
出ない声で病床から聞いてくる。
自分はもう座ることも
歩くことも出来ないのに。
牧野君みたいな人は
世界中探しても二人といません。
ガンについて物凄く研究して
自分の身体の治療は、常に
自分で決断してきた。
身体に関する全ての管理を細かく
毎日メモって
明日への指針を常に心に持っていた。
いつでもあなたは太陽のように明るくて
ちゃんと必ず前を向いていて
何かがうまくいかなくなっても
だからこそこれが良くなった、と考える人でした。
お見舞いに行くと
なぜか見舞う私が元気をもらって
帰ってきました。
沢山のお見舞いの経験があるけど
これは、あり得ない。
どんどんあなたは天使に近くなっていった。
16年ぶりの今日のすごい雪の中
待っててよー待っててよーって
ビユービュー風に
傘さして行く一歩ずつ、
なかなか進まなくて、タクシーも来なくて
でも何が何でも行くからね!って。
4年前を思い出したよ。
突然入院したって聞いて
やっぱりすっ飛んで行った。
まだ全然、牧野君の命が途絶えたことは
信じられません。
あなたが奇跡を何度も起こしたように
これもそうであって欲しい。
お数珠とか、お線香とか
拝むとか、違う気がしてならなかったから
ごめんね、奥さんと
牧野君の写真見たりして
牧野君の話をして
だけど死は受け入れられないまま
帰ってきた。
ただただ
ご家族の皆様、
とても寒いし、体調が心配です。
牧野君にいま、私が言えるのは
本当にご苦労様です、
いやー牧野君はめちゃめちゃ
頑張ってるよ、
っていうこの気持ち。
ざんざん降る真っ白な雪と
今日のこと、
しばらく私に時間をください。