ルイジアナ先生59 | 真逆的な、あまりに真逆的な

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戦国時代を体験しようということでルイジアナ先生vs生徒達のゲームが始まった。

 

 

ルイジアナ先生は屋上から飛び降り、2階の廊下にいたターゲットを落下しながら狙撃。

 

 

いろんな意味でチートのルイジアナ先生はもう一つのターゲットを狙おうとしていた。

 

 

そのターゲットであるもう一個の風船は生徒達が輪になって守っていた。

 

 

「絶対隙間を作るなよ!」

 

 

ちなつが気合いを入れる。

 

 

「お……おう!」

 

 

ルイジアナ先生は生徒達の輪を見つけるとゆっくり歩いて近づいた。

 

 

「来たな……ルイジアナ先生。でも、あたし達は負けないよ!」

 

 

ルイジアナ先生は身に付けていたライフルなどを外した。

 

 

「戦国時代は要するに戦争だ。戦争ってのはこういうのも気をつけなきゃいけないんだぜ?」

 

 

ルイジアナ先生がそう言って指を鳴らすと突然風船が割れた。

 

 

ルイジアナ先生は何もしていない。

 

 

風船を割ったのは輪を作っていたのりゆき。

 

 

「ごめん、ルイジアナ先生に頼まれてて」

 

 

ルイジアナ先生が笑いながらもも少し申し訳なさそうに

 

 

「お前ら悪いな、裏切りの怖さをどうしても教えたくて俺がのりゆきに頼んだ。すまん」

 

 

「先生……ずるすぎ……」

 

 

生徒達は姑息な手段に絶句した。

 

 

勝負はルイジアナ先生の完勝。

 

 

生徒達はルイジアナ先生と一緒に教室に戻った。

 

 

のりゆきはちなつに文句を言われながら。

 

 

ルイジアナ先生が教科書を投げ捨てて生徒達に授業を始めた。

 

 

「戦国時代は多分こんな感じだ。頭と体使わなきゃ生きていけねぇ。ただ言われた通りの勉強してたら今日みたいに不意を突かれたり、裏切られたりしちまう。今を生き抜くためには何が必要か、それを自分で見つけて毎日楽しく学んでくれ」

 

 

「はい!!」

 

 

生徒達は悔しい想いをしたが、いい経験ができたと前向きだった。