生徒の1人が悩みを口にした。
「最近、休みを無駄にしてしまいます。
気づいたら夕方になっていて、毎回もったいなかったって後悔してて」
ルイジアナ先生はバイクを洗車しながら答えた。
「無駄ってむずいよな。何をしたら無駄じゃなくなるのか、俺も正直わからん」
掃除道具を片付け、ヘルメットを生徒に投げ渡す。
「教室に戻るぞ、乗れ」
バイクはものすごいスピードで校舎を駆け抜け、階段を駆け上がってあっという間に教室に着いた。
「お前ら。今週は土日も宿題を出すぞ」
ルイジアナ先生の一言に全員が渋い顔をする。
「土日を無駄にしないのが宿題だ。
自分にとって何が有意義かを今うちに考えておけ。
いいか、満足のいく一日を過ごしてみろ。
その経験がお前らを人生を豊かにする」
ホッとした生徒達の姿を見て、ルイジアナ先生はニヤリと笑った。