ルイジアナ先生56 | 真逆的な、あまりに真逆的な

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今日はホワイトデー。

 

 

いつもならとっくにバイクの音が聴こえてくるはずなのにまったくしない。

 

 

教頭はルイジアナ先生が威張り散らして登校してくるだろうと予想し、予め校門の前で説教する準備を朝5時からしていたらしく、ソワソワしていた。

 

 

しかし、ルイジアナ先生は現れない。

 

 

珍しく欠席かとみんなが思った頃、空から音が聴こえてきた。

 

 

朝からヘリコプターだなんて何かあったのかなと思ったが、勘のいい生徒達はすぐに考えを改めた。

 

 

『多分、ルイジアナ先生だ…』

 

 

その悪い勘は当たった。

 

 

真っ黒のヘリコプターが校庭の上に静止した。

 

 

「お前ら、全員校庭に集まれ!ホワイトデーだ!」

 

 

拡声器を使ってルイジアナ先生は話しかける。

 

 

明らかに近所迷惑だ。

 

 

「気をつけて受け取れよ!」

 

 

空から雪崩のようなものが降ってきた。

 

 

地面に落ちたものを見ると高級チョコレート。

 

 

「大量にあるから仲良く分けろよ!」

 

 

そう言ってルイジアナ先生の乗ったヘリコプターは去っていった。

 

 

生徒達と先生はチョコレートを拾いきるまで2時間を要した。

 

 

そして、ルイジアナ先生は朝の時間に間に合わず、昼から再登校してきた。