ルイジアナ先生41 | 真逆的な、あまりに真逆的な

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国語の授業。

 

 

ルイジアナ先生は今日も気怠げだ。

 

 

「お前ら話読んだか?じゃあ、なんでこいつがこの話作ったか30分考えろ。その間ちょっと寝るわ」

 

 

生徒からはため息とブーイング。

 

 

ルイジアナ先生は『マジかよ、お前ら真面目かよ』という顔をして語り始めた。

 

 

「いいか、相手の気持ちを知るってことは大事なことだ。

 

 

なんで友達が泣いてるのか、なんで親が怒ってるのか。

 

 

わからねぇまま育ったらロクなことになんねぇ。

 

 

だからお前達はこうやって相手の気持ちをじっくり考えろ」

 

 

生徒は『先生がすごくまともなことを言った』と感心した。

 

 

ルイジアナ先生は生徒達がわかってくれてよかったと頷き、こう言った。

 

 

「相手の気持ちを知るのは大事だ。だから「なんで俺が寝るのか」もじっくり考えろ」

 

 

そしてルイジアナ先生は寝た。

 

 

生徒は空いた口が塞がらなかった。