第1回サイトウキネンフェスティバル。
サイトウキネンオーケストラによるチャイコフスキーの弦楽セレナーデを聴いた時の衝撃は筆舌に尽くしがたいものでした。
かろうじて以下のような感想を書き残しています。
”小澤さんによって最初のタクトが振り下ろされた途端、私は耳と心を奪われ微動だにせず聴き入った。
美しくも力強い弦楽器群の響き。これまで耳にしたことのない色艶の音色。
競うように身体全体を使って演奏する世界各地で活躍する故齋藤秀雄氏の弟子たち。
全体が波打つように躍動する未だかつて目にしたことのないオーケストラの姿。これほど熱く演奏するオーケストラがほかにあるだろうか。
まぎれもなく世界水準を凌駕する超一級品のオーケストラだった。”
後半のプログラムはブラームスの交響曲1番。
もともと好きな曲だったけれど、音響の渦に飲み込まれたような凄まじい演奏に圧倒されました。これはただ事ではない、新たな歴史がはじまった、と確信しました。
第1回目のこの感動が忘れられなくて、毎年松本に通うことになります。
9月1日は小澤さんの誕生日です。サイトウキネンフェスティバルはこの日をはさんで開催されてきました。