5月30日(水)堤さん昼夜の出演。

夕刻、感動及び号泣の報告が総料理長から携帯に。「見せてあげたかった」と親切なお言葉。「そう、ありがとう、でも今打合せ中」。

残念ながら、私はそのあとも仕事が。

読み上げられる題材、分担、マリンバや歌などの音楽、全体の構成など「すべてが良かった」と2回観終わった感想。私は色々細かい話を聞かせてもらっても、どうもイメージが掴めない。話の内容が大体は知っているものだけに、それらが連なって一つのパフォーマンスを形成するということが想像できない。想像しても、それがどのような「ドラマ」つまり感動を呼んだり号泣を誘ったりする表現として観客に伝わるのかが、まったくといっていいほど思い浮かばない。

「結局」私が困っていると総料理長がやってきていうのです「色々良かったけれど、朗読が、朗読する人が良かったんですからね」と。

いや、ものすごく納得しました。そうだよね。どんな作品も演者が肉体化・現実化してはじめて命を持つ訳で、お気に入りの役者が現出させる舞台・パフォーマンスをじっくり堪能したいよね。肉体化・現実化する、それが俳優の仕事なのだと改めて思いました。

堤さんは手が震えるくらい緊張していたそうです。相手役のせいなのか、慣れない朗読のせいなのか、あるいはそのようなキャラを想定して演じたのか、どれもありそうで、あれこれ考えるのも興味深い。私は正解(あるとして)がほしいのではなく、味わいの深さを愉しみたいのです。

昼と夜、堤・鈴木二人とも同じ調子で演ずることなく、それぞれが良かったとのこと。もう一人が異なる(風間さん・段田さん)ので当然ともいえるけれど、どう違ったのか興味深いところです。また、今回の公演を全部観たひとがいたら、どのような感想をお持ちかお聞きしたいものです。

それにしても「聞き書きブログ」も限界がありますね、特に今回のようなパフォーマンスでは。