えくぼ伝説~魂の恋人たち~⑴ | 50代からのスローライフ〜癌サバイバーが描くヒーリングアート        

50代からのスローライフ〜癌サバイバーが描くヒーリングアート        

2015年悪性リンパ腫ステージ4から生還し、健康の大切さを痛感しスローライフを始めました。講師業から絵描きへ薬草を育てながら天使画・曼荼羅・点描画等を描いており販売もしています。アートや薬草、健康に関することを発信しています。

 

 

 

 

我爱你(愛してる)

 

すれ違う度のあなたの笑顔が

とても眩しくて

 

あなたの顔を見れるだけで幸せだった

 

遠くから見ているだけで

声さえかけられず

あなたはまるで

夜空に輝く流星のような人だった

 

どんなに手を伸ばしても

その星には手が届かないと諦めていた

 

だから

あなたが話しかけてくれた時には

夢の中にいるようだった

 

 

電話の向こうのあなたの声

 

「どうしたの?」と

俺の顔を覗き込むあなたの笑顔

 

カップを持つあなたの細い指先

 

遅れて来て謝る時に

肩をすくめるあなたの癖

 

腕を絡ませてくるときの

あなたの照れ笑い

 

拗ねた時にできる

あなたの片えくぼ

 

初めて名前で呼んでくれたときの

恥ずかしそうなあなたの顔

 

どのシーンでも俺はときめくばかりで

本当にこの人のことが

好きなんだなと思った

 

 

だから

小さな喧嘩をして

怒ったようなあなたの顔を見ると

どうしていいかわからなくなる

 

もう会ってくれないんじゃないかと

嫌われてしまうんじゃないかと

思ってしまう

 

 

俺は、何があっても

あなた以外の人は愛さないのに

あなたを幸せにできないんじゃないかと

それだけが怖かった

 

あなたとの時間は

永遠に続くと思っていた

 

 

幸せに暮らしているだろうか

元気でいるだろうか

 

俺の想い出の中のあなたは

いつも笑っていて、

変わらず綺麗なまま

 

時を戻せるなら

あの頃に戻ってもう一度

あなたの笑顔を見てみたい

 

もう一度

あなたに甘えてみたい

 

もう一度

あなたの眼差しを見つめていたい

 

もう一度

あなたを幸せにしたい

 

あなたが後ろに回したその手を

放さなければよかったと

後悔するくらいなら

どんな痛みにも耐えられたのに

 

 

生まれ変わったらまた

必ずあなたを探します

 

記憶を忘れないように印を残すから

必ず俺を探してください

 

そして

もう一度あなたに言います

その時には

返事を聞かせてください

 

我爱你(愛してる)

 

 

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