~水を貯める天然林~森林のはたらきその② | Kokegurashi(こけぐらし)

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「道ばたに生える、苔の気持ちを考えてみる」
愛知県豊田市旭地区から
身近なものの大切さをかみしめる穏やかな暮らしかた、
「こけぐらし」な日々を発信しています。






森林の大事な働きの大きなものに、


前回挙げた「土砂崩れ」のほかに


「水を貯める」はたらきがあります。






「水を貯める」と言っても、


川の途中にあるようないわゆる「ダム」とはちがい


その水が目に見えるわけでないのですが


じつはこれが僕たち人間の生活においても


かなり重要な役割を担っているのです。







まずは人の手の入っていない天然林、


あるいはしっかり手入れされた山。








足元まで太陽の光が行き届くこの山。


高木から草本まで多種の植物が混在しています。






この山に雨が降ると、


激しく降った雨は


まず高木の葉に当たり勢いがやわらげられ、


そこからポタポタと中低木の葉に落ち、


そこからさらに


しとしとと草木の葉っぱに流れ落ち、


いともやわらかな雨粒として


地面へと届いていきます。






届いた地面は


落葉樹の落ち葉が降り積もり


腐葉土となったふかふかの地面。






そして地中は


多種の植物たちの「根」によって


土の塊が崩され、


これまたふっかふか。






やわらかに地面にたどり着いた雨粒は


地中へと吸収され、


ゆっくり、じわじわと


川へ流れだしてゆきます。






こうして流れ出た山の湧水は


すこしづつすこしづつ川へと浸みだすので、


健全な山にながれる小川の水量は


いつも安定しています。






一方の手入れ不行き届き人工林…






の説明に入ろうとしましたが


長くなってきたので続きはまた次回。






つづく






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