ブレーメン旧市街地は、古い伝統的な建造物がいくつも残っています。

 

2025年もあっという間でしたが、ドイツと関係の深い地域や国で戦争や紛争が長引いており、ドイツに戦火が降りかかることを予期してなのか、今年は青少年の徴兵制度が議論されていて、いつも早く戦争終わってくれないかなと考えていた一年でした。

2008年以降に生まれたドイツ国籍の18歳少年少女からドイツ軍の徴兵の対象になるとのこと。議論によると、徴兵制度が国会で認められれば、まずは対象者はアンケートで徴兵に興味がありますか、イエスノーに答えるのですが、男子はマスト、女子は答えなくてもよし。おまけにアンケートにイエスと答えた男子は身体検査が行われて軍隊にスカウトされるという噂です。

 

国を守るために戦地で命を懸けて戦ってこいと、これまで我が子を育てた親なんて、今時いませんよ。国を守るには、子どもたちに教育を受けさせて、教養と知識を身に付けさせて、働いて税金を納めさせて、国力発展に貢献させるのが正しいやり方だと、私は考えています。だって戦後80年ですよ、ドイツはナチスのユダヤ人迫害の黒歴史があるではないですか。なんで徴兵制度復活なんて、この期に及んで出てくるのでしょうか。ふさけるな!

母は怒っています。

 

 

しかし、巷では、この制度を擁護する人もいるのは事実です。

「徴兵で、パイロットやパラシュートの免許を取らせるといいのよ。」

「軍医になるようなコースを選ばせるわ。」

そういう意見を述べるお母さんは、息子の低い学力に嫌気を感じているタイプのような気がします。今のままでは、携帯中毒の息子は大学はおろか就職にも暗い影が見えるため、軍人に志願させて、その中で腐った根性を叩き直してもらおうと考えているようなニュアンスです。

 

いやいや、根本的に違うでしょ。自分の息子がいくら馬鹿でも、知らない土地で人殺しをして、本人も命を落としていいんですか?そんなのは人間の幸せではありませんよ。

 

戦時中、アメリカやイギリスは、ブレーメンの市中心部だけは爆撃をしませんでした。日本は焼け野原になるまで戦いましたが、欧州は違うのです。彼らは何が尊いのか知っていたのです。古い街並みは、港湾都市として発展するにはよほど不自由だったろうに、ブレーメン市民は旧市街地の美しさを損なうぐらいなら、暮らしの不自由さを選んだのです。このシックな街並みはユネスコの世界遺産に登録されています。

その精神だよ、思い出してよ。平和は無知な人間によって壊されると、時々思います。

 

平和のために必要なのは、真の教育と、それによって培われた豊かな教養です。知識は人間を生かすのです。まだ経験の浅い若者を戦地に無理やり送り込むことはやめていただきたい。

 

 

息子は、不幸中の幸い2007年生まれで、徴兵制度がまかり通ったとしても免れるのですが、彼の同級生や近所や知り合いの子どもたちが対象になっています。他人ごとではありません。

 

2026年には、このディスカッションが白黒はっきりするのだと思いますが、その前に、どうぞ戦争が終わりますように。ウクライナ戦争が終結しますように。

 

みなさん、どうぞ平和な年越しを。