チーズケーキ 2,70ユーロ

ラテマキアート 3,20ユーロ

セット料金で5,90ユーロでした。ブレーメン中心部にあるデパート「カールシュタット」の三階レストランの今週のお勧めです。

 

この値段でケーキとコーヒーを楽しめるとは。最近では、市内のカフェでケーキとコーヒーを頼むと8ユーロ近くするようになりました。

 

甘さ控えめのベークドチーズケーキでした。チーズの濃ってりさは残っているものの、強いレモンの風味に甘みが抑えられていて、さっぱり系のケーキで私好みでした。

レストランでは他にも様々なケーキがあるのですが、一個4,70ユーロはします。おやつタイムを手ごろに楽しみたく、チーズケーキが嫌じゃない場合は、このコンビネーションはありがたいです。レストランにはシニアのお客さんが大半ですが、皆さん小洒落た年金生活者のように見えます。我々のしがない安月給の労働者は、贅沢といってもこの程度で満足しなければなりません。

 

 

ところで、友人のトルコ人ママが夏休みに祖国に帰省します。都会のアンタリアではひき肉が1キロ20ユーロするそうです。大都会のイスタンブールでは、レストランで飲食をすると二人で80ユーロすると嘆いていました。コロナ以前は、ひき肉は1キロ4ユーロ、レストランでは二人で30ユーロしなかったそうです。

 

トルコでは、地中海沿いの観光地でのコロナのダメージが未だに大きいだけでなく、政治的な腐敗と大地震の影響で、ものすごい勢いでインフレが進んでいるそうです。

トルコには、さんさんと降り注ぐ太陽と豊かな水、広大な土地があり、酪農や野菜果樹栽培が観光に次ぐ大産業のはずなのですが、最近では肉野菜はなぜか他国からの輸入品になっているそうです。

自国の農業が赤字なのに、輸入政策により、農家のダメージが肥大化しているそうです。世界の先進国では地産地消が声高になる中で、トルコでは真逆の流れとなり、インフレに拍車をかけているとのことです。

 

トルコでは富裕層と貧民層の格差が広がる一方となっているそうで、私の友だちは、今はなんとか生活できているトルコの家族にも、いずれドイツから仕送りをしなければならないかも…と悩んでいました。

 

お国によって暮らしぶりの事情は様々ですね。私の実家の年老いた母は、年金と貯金を切り崩して質素に暮らしていますが、インフレが加速し、同時に老人介護施設などにお世話になったりすれば、「ドイツから仕送り」ということも考えねばならないかも…。

 

「はぁぁ、のんきにケーキを食べていられるのも今だけかもよ。」と友だちと暗い気持ちになってレストランを後にしました。