今月のある日の晴れ間、ブレーメンの市民公園ブリューガーパークで写真を撮りました。

鳥の群れが土の中から出てきたミミズなどの餌をついばんでいたのです。

でも、これは本来ならこの時期にはブレーメンにいない鳥なのです。

ガンです。

 

冬になればエジプトなどの中東の温厚な気候の場所に渡る鳥なのですが、ブレーメンで暮らしています。実はこれ、気象変化の現れの一つなのです。

ブレーメンという北ドイツでも、冬は寒くない、へっちゃらさというサインです。わざわざ大変な思いをしてエジプトなどの温暖な地域に行かなくてもいいとガンは感じているのです。

 

私は「鳥さんたち、のんびりと群れで休んでいて、いいねぇ、のどかだねぇ~」と呑気にとらえていたのですが、最近は鳥類の生態学者などが、市民公園で調査を進めているのを見かけるようになりました。

ほとんど一年中、ブレーメンのブリューガーパークでのんびり羽根を休めているのです。もう渡り鳥ではなくなったのか!
 

北帰行する鳥、白鳥やガンが帰行先に留まるようになったというのは、すごいニュースなのかもしれません。

 

私の実家の富山でも今年6月に入ってすでに30度超えの真夏日が続いています。私は小学生の時に、夏休みの宿題で毎日のお天気を調べましたが、8月でも30度を超えたのは二・三日で、お盆を過ぎるとがっくんと夏の暑さが収まり、秋の風が感じられたものですが。あれから40年近く、地球環境が大きく変化しているのですね。

 

なお、トルコでは今週気温40度の危険な暑さとなっていて、トルコ人の友人は夏休みに故郷に帰るのを楽しみにしている半面、暑さが怖い…ともこぼしていました。

ねぇ、地球はどうなっちゃったんでしょうか?

ドイツは夏が過ごしやすくて気持ちがいいのですが、そんな状態ももしかしてもう長く続かないのかな?ドイツの常夏化、もしかしてすぐそこまで近づいているのかも???