ブレーメンの地元プロサッカーチーム「Werder Bremen」、21日日曜日はホームでのゲームが行われます。

中央駅から市街地、そしてスタジアムの付近にかけては、警察官が分厚い装備で警戒にあたっていました。

それにもかかわらず、試合当日の午前10時、試合開始よりも五時間半も早いのですが、街の中心部では熱烈サポーターが集まり、大声で叫んで暴れていました。

 

私たちは、朝ごはんを食べに街中を歩いていたのですが、かなりの至近距離でファンの集団に遭遇しました。Werderの緑色のユニフォームとマフラーを身に着けている軍団で、ちょうど、奇声を上げて警察官を挑発している場面でした。

 

一番近くにいた警察官から、「しばらくその場で待っていてください。」と言われました。一触即発の緊迫した場面だったため、我々が巻き込まれないようにという注意でした。

 

お巡りさんが怖い顔で睨んでいたし、走りだしたサポーターを、数人の警官が警棒を持って追いかけていたり。また私服警官が車から降りて、暴れている男衆を挟みうちしようとダッシュで小道を駆け込んで行ったり。

まるでアクション映画を見ているような数分でした。こちらも肩に力が入り、怖かったです。

 

ところで、ドイツでは、今年の夏にサッカーのヨーロッパ大会が開催されます。ワールドカップの次に注目される大きなトーナメントです。ブレーメンでは試合は開催されないものの、北の大都会ハンブルグで予選と準決勝が行われます。ブレーメンの大勢の警察官は、ハンブルグの助っ人として駆り出されるそうです。なので、今日の警察官たちは、すでに夏に向けてのフーリガン対策の実践のような感じで、警戒しているのではないかというくらいの緊迫した様子でした。

 

熱狂的なサッカーファンがいるため、試合が盛り上がるのですが、間近でガタイのいい警官とサポーター軍団がガチンコで睨み合うのを見たら、正直「サッカー怖いよ…」とビビった私です。テレビで中継を見て、ワーワー言うのが私には合っているかな。