デュッセルドルフのCarlsplatzという朝市を覗いてきました。すべてが新鮮、すべてがそこにある
デュッセルドルフの中心にあるカールスプラッツには、60軒の小さなお店が東京上野の横町のように肩を寄せ合うかの如く並んでいます。新鮮で、品質が高く、バラエティー豊富、そんな様々なお店が一堂に会したバザーです。エキゾチックな果物や近郊で収穫された季節の野菜、獲れたての魚や豚牛鶏肉、オーブンから出てきたばかりのホカホカのパンや焼き菓子、チーズや珍味、お菓子やコーヒーの特産品、さらには花や植物の見事なセレクションもありました。
 

緑の野菜が写真映えします。八百屋さんでは、ケールが並んでいます。

お花屋さんもキラキラしてて、歩いているだけでも楽しいです。

 


特に食べ物の屋台は国際色豊かでした。ランチメニューが印象的でした。ドイツのじゃがいも料理や焼きソーセージだけでなく、イタリア、インド、ペルシャ、フランス、トルコ、中華、おまけに和食まで取り揃えていました。どこの屋台も雨風をしのげるくらいの簡素な造りです。きっと家賃が手ごろなのでしょうね、それゆえ、一皿の値段が安いのが特徴です。
 

さすが日本人がたくさん住んでいる街ですね、日本のラムネジュースも売られていて人気でした。

 

行列のできる屋台もありました、飲茶のお店で、ドイツ人が並んで肉まん、焼売などを買い求めていました。

 

ポルトガルのスィーツのお店もありました。エッグタルトが美味しそうです。

 

お寿司は、「Prosushi」という看板でしたが、職人さんはトルコ人でした。
太巻きや裏巻きがメインで、マヨネーズが斜めにかかったお寿司でした。

 

肉加工品屋さんは、50種類くらいのハムやソーセージがあって、どれも美味しそうでした。

 

そして見つけた日本の食堂「故郷 Furusato」です。中国人のご主人と日本人の奥さんが手掛けるとても小さなお店です。

看板がチャーミングです。

 

お店の半分は厨房です。客席は10席しかありません。

 

ご主人のお父さんの写真です、中華人民服が時代を感じさせます。その下には日本で撮影した田舎の写真数枚が飾られています。

ちょっとした写真展です。

 

岐阜県の白川郷の写真がありました。富山の五箇山地区と瓜二つで、私も懐かしい故郷を思いました。

 

そしてオーダーしたのが、この日のお勧めランチです。「担々麺」と「餃子」です。

 

餃子はやや小ぶりなものの、美味しいです。皮目がパリッと焼けていて、一口噛むと肉汁がぐわっと出てきました。白菜とネギとお肉の割合が素晴らしいハーモニーとなっています。これは京都生まれの奥さんが皮から手作りしている家庭料理だそうです。

 

「担々麺」は、中国の家庭の味を楽しめるとご主人自慢の故郷で覚えた料理だそうです。

スープには9種類のスパイスをミックスした秘伝の黒茶色の汁です。肉みそは高菜をごま油で炒めてあります。コクと辛みのバランスが素晴らしい。食べているうちに、額にうっすらと汗が浮かび上がってきました。生姜と唐辛子の効用でしょうか、体の内側からホカホカになってきます。もやしはシャキシャキで私の好きな歯ごたえでした。

細麺がまた美味しかったです。

 

2018年7月に営業をスタートした故郷は、今では日本人だけでなく中国人、そしてドイツ人のファンを多く抱える人気店であるそうです。うん、この本格的な味でありながら、気取らない雰囲気が、すごく好きです。

 

担々麺11,80ユーロと餃子7ユーロ、そしてチップで合計20ユーロ支払ってきました。お腹いっぱいになりました。

ご主人も奥さんも日本語中国語、ドイツ語と堪能です。愛想もすごくいいし、元気がいいし、下町の食堂そのものでした。

 

Düsserdorfのインマーマン通りには名店がいくつもありますが、ちょっと値段が高いですよね。インマーマン通りで担々麺を食べると、最低13ユーロはします。はこのFurusatoに来ると庶民的な味と雰囲気、そしてちょっとだけ割安な値段に感動します。

 

 

カールプラッツは、とてもユニークな横丁スタイルです。朝市感覚で野菜や魚を買い求めるもよし、世界のB級グルメのランチを食べるもよし。この素朴な感じが気に入りました。また行きたいです。