近所の教会での日曜礼拝です。

牧師さん見習いの18歳の近所の青年によるお説法でした。

 

すごかったのが、彼のファンクラブがどっと押し寄せたこと。彼は細身で高身長とスタイルがよく、聡明で笑顔がさわやかで宗教系の高等学校では生徒会長も務めるヒーローです。彼に思いを寄せる女子高生が礼拝者の半数を占めており、我々がよく知っている地域のキリスト教家族を集めた日曜礼拝という枠を超えた集まり、異様な熱気を帯びた礼拝となりました。

 

とはいえ、学校の生徒会の集会演説といった場面ではありません。18歳の牧師さんは大変共感できるお話をされました。時折、ブルートゥースのスピーカーをオンにして、今風のメロディーの聖歌を流し、若者たちの興味を誘う斬新でユニークな一幕もありました。

 

「ドイツ各地で巻き起こっている反AFDの大規模デモンストレーションの動き」という時事的な話題を交えて、メディアの危うさを訴え、その人の行動と振る舞いを見定める必要性があるという内容でした。「あれ、これって信じていいの?」と自分の中で疑いを持ったときに、イエゾスは現れる。そして導いてくれる。なので、「疑惑」「違和感」「戸惑い」を持つことに躊躇わなくてもいい、それこそが真実に近づくための通過点なのだから…というお話をされました。18歳の若さで、聖書のコリントの章を引用して、一時間近くのこれだけ立派なお説法をされるんですもん。すごいよ、尊敬です。若いから、年がいっているから、ということは関係ないですね。心清らかだからこそ、濁りのない目で、尊いものが見えてくるのではと感じました。

 

 

牧師さん見習いの青年は、我が家の裏の裏に住むご近所さんです。長女と同級生であり、家族ぐるみの付き合いをしている青年なので、熱のこもった演説に、なおさら心打たれました。「小さい頃は、自転車で転んでピーピー泣いてた男の子が、こんなに大人になったなんて…」と感無量でした。

 

日曜日の礼拝は10時もしくは10時半スタートと、ゆっくり朝寝坊してから出かけることが出来ます。とても心地よいパイプオルガンの音色や、時には本格的な音楽家を交えての音楽礼拝も開催されます。

ドイツ語の勉強にもなるし、厳かな宗教音楽も耳に心地いいですし、禅のように心静かなひと時を送ることが可能なため、お勧めしたいです。来る次の週に向けて心の浄化が出来ますよ。

 

 

おまけ

教会のオルガンです。戦火を免れて生き残ったオルガンの骨組は400年前に造形されたものです。

木組みの彫刻デザインが素晴らしいです。

 

歴史と伝統のあるパイプオルガンを弾くオルガニストは、宗教音楽の名手です。素晴らしい一流の音楽家でもあります。