今年の8月のブレーメンは、例年になく猛暑日が続きました。市内の水飲み場では、いつもは蛇口が固く締まっているのですが、この夏は無料で飲み水を汲めるようになっていました。

 

これはWalle地区にある水飲み場です。

お馬さん、ライオン、ワンちゃんの口から水が細く流れています。恐る恐る飲んでみましたが、硬水です。口当たりが重く苦みを感じます。でも、飲みにくいわけではありません。日本の地下水はまろやかで、さっぱりとした口当たりですので、私は日本の軟水が好きですが、今では北ドイツの硬水も飲みなれてしまって、ここの飲み水は冷たくて美味しかったですよ。

 

 

日本では児童公園に行けば、気軽に水飲み場が利用できますが、ドイツもないわけではないけれど、無料の公共水飲み場は少ないです。

 
市内では、中央駅に近いネルソン・マンデラ・パークの象さんの銅像のところにあるのが有名です。他には、ブレーメン中心地区のツィーゲンマルクト、シュヴァッハハウゼン、ヴァレ、ヘメリンゲン、フェーゲザックの港公園にあるそうです。公共の水飲み場六か所です。正直少ないですよね。
 
さて、ドイツ連邦環境省のレムケ大臣(緑の党)は、地球温暖化によって夏の暑さが厳しさを増していることを考慮して、ドイツの都市や自治体に対し、多数の飲料水飲み場の新設を義務付けたいと考えています。市民は、外出先で水を汲んだり、生活用水を無料で汲んだりすることができるようになるそうです。レムケ大臣による対応法案がこの夏、8月半ばに連邦内閣を通過しました。「飲料水へのアクセスは、ドイツのすべての人々にとって可能な限り容易でなければならない。」という大臣の主張が印象的でした。

 

 

ドイツのバルト海からアルプス山脈の端まで、近い将来に、歩行者天国、商店街、公園で、誰もが無料で水を飲めるようになるでしょう。ブレーメンの現在の井戸水供給状況は先に述べたように6か所のみです。(私が過去にバカンスで訪れたギリシャやスイス、南フランス、ポルトガルでは、夏場はかなり暑い気候になるため無料の水道水サービスがたくさん設置されていて、市民の誰もが「水」をいつでも気軽に飲めるようになっていました。)

ドイツ国内では、今後急速に増える予定となっています。 ブレーメンではさらに5本の坑井が計画されており、合計11本の坑井となるそうです。

けれど、他の都市と比べたら、ブレーメンの水飲み場の数は少なすぎるようです。一般市民が使用できる飲料水の井戸は全国に1千3百カ所あると言われています。なにしろブレーメンは国内で11番目に大きな都市なのに、現在の六つの井戸は微々たるものと言えるでしょう。例えば、同規模の都市ハノーヴァ―には19の井戸があるようです。首都ベルリンには2百もの井戸が市民に提供されています。

それでも、現在の気候変動の観点から、連邦政府は都市や自治体に対し、中心部にさらに約1千基の井戸を建設するよう求めているとのニュースを見ました。そのため、ブレーメンではさらに多くの井戸が計画されることになるかもしれません。

 

写真は、ブレーメン市民公園の噴水です。公園内の三か所の池から水を引いているので、飲み水とはなりません。市内で一番大きくて、来場者も圧倒的に多い公園ですので、遊具場に水飲み場は設けられているものの、いつも蛇口は固く閉めらていて、市民は使えない状態です。
 

ドイツでは、無料の水飲み場を設けると、ホームレスの人たちの集合場所になってしまうという危惧があるため、これまで多く設置されていなかったようですが、この猛暑で大勢の熱中症患者が病院に搬送されていたことから、来年の今頃には水飲み場がもっと身近になっていることでしょう。