今年の夏、初めて「東京スカイツリー」を見てきました。完成して10年、当初の大行列はなく、またコロナ禍ということも手伝い、観光客はまばらでゆっくりと楽しむことが出来ました。
さて、息子14歳、日本語の勉強を細々と続けていますが、彼が書いた夏休みの思い出の作文を下記に貼り付けます。
「でかいぞ、スカイツリー」
ぼくがこの夏休み、一番感動したのが「東京スカイツリー」でした。634mもある世界一高いタワーです。巨大な塔は、「うわっ、でかい!」と見た瞬間に目が飛び出しそうになりました。色は、かすかに青みがかかった白色で、日本伝統の色の一つ「藍白(あいじろ)」をベースにしているそうで、とても上品でした。
さて、スカイツリーでは、展望デッキで、三百六十度にわたって見渡せる東京全体の景色に、感激で胸がいっぱいになりました。すばらしいの一語につきます。また一つ下のフロアでは、下界を真下に見ることができるガラスの床がありました。道路を走る車がアリのように見えて、こわくて足ががたがた震えました。
ところで、こんなに背の高いタワーは、地震の多い日本で大丈夫なのでしょうか?地震がおきても倒れないのでしょうか?調べてみると、その秘密は「心柱(しんばしら)」にありました。心柱は、日本各地に建つ五重塔に用いられている太い柱のことです。多くの五重塔は、中が一階から五階まで空洞になっていて、その中心に一本の太い柱が通っていて塔のてっぺんの部分を支えているとのこと。心柱のある五重塔は地震によって倒れたという記録が残っていないのです。スカイツリーは、このような千年以上も前に建てられた五重塔の心柱を参考に建てられました。実際、建設途中の2011年に東日本大震災が起きたのですが、スカイツリーはびくともしなかったようです。こうやって地震に強いタワーが2012年に完成しました。
古い文化と、新しい技術をつなぎ合わせ、過去と未来が感じられる、まさに東京のシンボルだと思いました。スカイツリーのオープン十周年という記念の年に、ぼくはこの塔に登ることができて、すごくいい思い出になりました。また、こんなに大きなものを作る日本人の技術の高さと、我慢強さは、真似をしたいと感じました。(完)
東京スカイツリーのことは、本などで色々調べて書いていました。
素直な心が文脈からにじみ出ています。
日本語の勉強は、現地校ギムナジウムの勉強のプラスαでやっているので、なかなか前に進みませんが、それでも10年以上続けてきて、私が少し手伝うものの、ここまで書けるようになっています。また、日本に帰った際に、日本人として読む書く話すというモチベーションがアップするのも確かですし、東京で自分で道を尋ねたり、お店で値段を聞いたり、日本語ができれば実用的でかつ楽しみが膨れ上がるというのもわかってくれたようです。
母としては、娘と息子に日本の絵本や児童書の読み聞かせを続けて、国語力のアップのサポートはしてきましたが、その効果なのか、読解力・人を思いやる心・豊かな創造力&想像力が作文に表れているようで、嬉しいです。
東京の新名所「スカイツリー」ですが、タワー並みの息子の成長を感じることができた思い出の場所になりそうです。





