偽造ワクチンパスのニュースが、世間を騒がせています。

 

1,ハンブルグの大学病院の31歳の女性職員が、病院管理のスタンプを持ち帰り、偽造パスポートを作成、800枚闇市場で売っていたとのことです。女性の自宅での家宅捜査では、現金1800ユーロが見つかっており、偽のパスポートを現金で取引をしていたのではと警察は見ています。

 

 

2,ブレーメンのトラムバス交通会社BSAGの職員3人が、偽造パスポートを販売していたとのことです。同僚を相手に一部120ユーロで売っていたそうです。市民はトラムやバスに乗る際には、ワクチン接種済のワクチンパスポートや、コロナ完治証明、もしくは非接種者は公式検査の陰性証明を携帯しなければなりません。トラムで乗客に、乗車券と合わせて、パスの掲示を求める臨時職員に、私も何度か遭遇しました。利用者に提示を求める会社のスタッフが、偽造パスポートを会社で売り買いしていたなんて、市民の驚きは大きいです。

 

 

 

 

去年の11月、地元プロサッカーチーム「ヴェルダーブレーメン」の前監督が偽造パスポートを活用し、国内様々な場所に移動していたのが発覚し、職を失ったことは衝撃的なニュースとなりました。

 

 

全国ですでに1万2千件の偽パスポートが発見され、ブレーメンでも195件の偽造パスポートが見つかっています。コロナ感染の拡大で規制が厳しくなるのに比例して、皮肉にも偽造パスポートの闇取引が盛況していることを物語っています。

 

 

コロナ禍によって、衛生用品会社、宅配業者やネット販売が繁盛する一方で、こういった闇市場も活気を帯びているのです。パンデミックが長くなればなるほど、社会の明暗は浮き彫りになっていくようです。