4日目


今日は1日竹富島で過ごす予定。

本日の朝食はゲンキクールとなかよしココアクリームパン。

ゲンキクールは沖縄の人が子供の頃から慣れ親しんでいるドリンクらしい。キャラクターのゲンキくんが人気でグッズもいろいろ出ているみたい。なかよしパンのことは知らなかったけど、ぐしけんパンと書いてあったから沖縄のものだろうと予測して買ってみた。




どちらも私には激甘チーン

子供の頃から飲んだり食べたりしていたら懐かしく感じるのかな。

ゲンキクールは結局3日間に分けて飲み切った。なかよしパンも食べ切る努力はしたけれど、最後は固くなってしまった(そのくらい食べるのに時間がかかった)。


口の中がすっかり甘々になってしまったので、離島ターミナルで、金城商店のポー玉おにぎり(人参しりしり)を食べた。これは超好み!

ポー玉を食べるの初めてだったけど、すっかり病みつきになってしまった。


余計なものが入っていない手作りポー玉。


竹富島までのフェリーは、八重山フェリーを使おうと当初は思っていた。

石垣→西表島の時には安永観光を利用したから、次は八重山フェリーに乗ってみようかな、という軽い気持ちだった。だけど、初日に安永観光の割引券をもらって、まだ使ってなかった。石垣→西表島はWeb予約してたから使えなかったのだけど、今日使ってみようと思った。

安永観光のカウンターで割引券が使えるか聞いてみたら、使えるとのことで、260円割引で往復1260円になった。Web割より割引率が大きい。


竹富島は石垣港から15分くらいで行ける。

気軽に行ける島だから、目指す人も多く、船は満席だった。臨時便も出るくらいに混んでいた。


9:25

石垣島出航。


9:40頃

竹富島到着。


小さな島だから自転車レンタルする人が多いみたい。いくつかのレンタル業者が港に来ていた。他にも水牛車観光受付とか。

私は、事前に10%割引券をホームページからスクショしてあった友利観光さんの行列に並んだ。

順番に小型バスに乗り込む。やっぱり人が多いから臨時バスも出ていた。バスに乗って数分で友利観光到着。



島の周り方、注意事項など簡単な説明の後、港での受付番号順に手続きを行う。


私の愛車。竹富スナコ号。


地面は白い砂地になっていて、油断するとタイヤが滑る。運動神経が必要なものは基本苦手なので、恐る恐る進む。ヨボヨボ運転よ。

友利観光の人が教えてくれたのと逆回りで島を周ってみることにした。
最初に行ったのは西桟橋。
午前中のほうが光がきれいとガイドブックに書いてあったから。

桟橋のところでは、インスタ映えを狙ってなのか、飛び跳ねたり、水に入ったり、様々なポーズで写真を撮りまくってる人達がひっきりなしにやってくる。


当分終わらなそうだな。日陰に倒木(流木?)があったので、腰掛けて、桟橋に人がいなくなるのを待った。


今日も青空で海がきれいだ。


ここは夕日がきれいなスポットでもあるらしい。だけど、帰りのフェリーの最終便は、日の入り時間よりも早いから、今日は竹富島の夕日は見られない。見たかったら宿泊するしかない。

宿泊した日に晴れるとは限らないから、天候に関することは、思い描いた通りになったとしたらすごくラッキーなことだ。


しばらくぼーっと海を眺めていたら、桟橋で写真を撮る人の波が途切れた。

チャンスだ!

桟橋の先まで行ってみた。



いいね〜。

珊瑚礁の海はうっとりするほどきれいね。


屋根の上のシーサーはみんな個性的。




西桟橋から自転車でうろうろしていたら、十字路になっているところに休憩所があった。

ベンチがあって、何人かの人が休憩をしている。休憩所の向かい側には小さな商店があって、覗いてみたらアイスキャンディーを売っていた。

私は、アイスとか氷とか、普段滅多に食べない。アイスキャンディーなんて何十年も食べてなかったかも。だけどこの時は、暑過ぎて体がそういうものを欲していたみたい。

お店はおばあさんが店番をしていて、何種類かのアイスキャンディーが冷凍庫に入っていた。

どれにしようかな。

悩んだ結果、沖縄っぽくゴーヤー味にしてみた。


ゴーヤーアイスキャンディー。


めっちゃおいしいニヤニヤ


ほんのり甘くて、ゴーヤーだからところどころにすり潰したゴーヤーの身が入ってて、感動するほどのおいしさだった。


私がアイスキャンディーを食べている間に、何人か家族連れの人達が来た。

その人達の会話がなんとなく耳に入ってくる。


「はい、休憩取るよー。ここでアイスキャンディー食べるよ。ここは有名だからね」


「ここのアイスキャンディーを食べるために来たんだよ」


そうなんだぁ。知らなかった。

おばあちゃん手作りのアイスキャンディーだそうだ。


この休憩所のある場所は集落の中心にあるようで、水牛車も通る。



水牛車のガイドさんの説明が聞こえてきた。

アイスキャンディーのお店は島のコンビニなんだそうだ。


それにしても暑い。

水牛が通るのを近くで見ていたら、水牛達も暑いのか、顔から汗をポタポタかいて働いていた。人間みたいに、こんなに汗をかきまくるんだ。

頑張っている水牛に、ご褒美をあげたくなっちゃうよ。あんなに汗をかいて働くなんて健気すぎる。


島の郵便局も赤瓦の屋根で雰囲気がある。


竹富島限定の切手シートを売っているみたいなので入ってみた。実際の切手の値段のほぼ倍の値段だったけど、1枚購入。

これは切手集めが趣味の父へのお土産。

スタンプがいろいろあったので押してみた。



手作りの消しゴムハンコで、とってもいい雰囲気。

右上の漢字の「入」に似た形のものは、「サン」と呼ばれる沖縄独特のお守りで、ススキの穂先を結んで作る。


沖縄では、怪我をした時などにマブイ(魂)が体から飛び出てしまうと考えられている。そのマブイをきちんと体に取り戻さないと、気持ちが落ち着かなくなって、気力がなくなり、元気が出なくなる。

だから、マブイを取り戻す儀式「マブイグミ」が行われるのだけど、その時に「サン」が使われるのだそう。


郵便局の中はクーラーが効いていて涼しかったけれど、まじめに日々の業務を行なっている局員さん達の手前、いつまでも涼んでいるわけにもいかない。再び自転車を漕ぎはじめた。

次に向かったのは、星砂のビーチ。

集落から離れたところにある。

到着して、自転車置き場に自転車を停めていたら、星砂のビーチから戻って来た人に、

「この辺に昼食食べられそうな場所ありますか?」

とおもむろに聞かれた。


なぜ私に聞いた?


現地の人に見えたのかしら?

いや、そんなことないよな。レンタサイクルだし。

多分、一定数私と同じタイプの人はいると思うけれど、私は人に道を聞かれたり、いろいろと何かを尋ねられやすい。

海外でも国内でも。

話しかけやすいんじゃない?と友人達には言われる。確かに強面ではないけど。あとは動きがゆっくりだから、捕まえやすいのかも。


「だいぶ戻らないと、この辺にはないと思いますよー」

と答えておいた。

星砂を売ってる地元の人もいて、他にも観光客がいる中で、なんで私に聞いたんだろう滝汗


星砂のビーチ。


このビーチは泳ぐのには適していないらしい。

でも、泳いでいる人がいた。

みんな子供達を遊ばせているみたいだった。

そんなに広くないビーチは興奮した子供達で溢れていた。


本当は、ここで乙女チックに星砂拾いをしようと思って、星砂の見つけ方をネットで調べてイメージトレーニングまでして来たのだけど、とてもそんな雰囲気ではない。


星砂拾いは諦めた。


暑過ぎて思考がストップしそうだった。


相変わらずヨボヨボと自転車を漕いでいたら、旧与那国家住宅というのがあった。国指定重要文化財らしい。


沖縄風の建物は、石の塀に囲まれていて、さらに、中が見えないように(かどうかはわからないけど)目隠しみたいに壁があって、外から中の様子は伺えない。

竹富島の家々も、そういう作りになっていて、一般の方の家は当然ながら、中を覗けない。


だけど、旧与那国家は入ってもいいみたい。

恐る恐る壁の奥へ入ると、ちゃんと自転車置き場があった。


☆竹富島ではレンタサイクルで周る観光客が多いから、あちこちに自転車置き場が用意されている。逆に言うと、自転車置き場以外の場所に停めてはいけない。



日陰になっているところにベンチがある。

ちょっと休ませてもらおう。

とにかく汗がすごい。ちょっとでも汗を乾かしたい。


ベンチの横に募金箱発見。


文化財を守っていくのにもお金はかかるから大変だろうな。

休ませてもらうお礼代わりに100円募金してみた。と言っても実はその100円は道を歩いていて、今朝拾ったお金だけど滝汗


ベンチのところに座っていると風が通り抜けて気持ちがいい。

首に、水に濡らすと涼しくなるタオルを巻いていたのだけど、もう水じゃなくて私の汗しか残ってないような気がした。

目の前に水道があったので、これはちょうどいいとタオルを洗おうとしたら、


熱湯だった!


熱っっ!!!

一人なのに思わず声が出た。

暑過ぎて、お湯になってるぅー。しばらく出しても冷たくなることはなさそうなので諦めた。

だって触れないくらいの熱さだったから。

ああビックリした。


20分くらいは休憩していたけれど、その間誰も来なかった。通り過ぎる観光客はいたけれど、中までは入ってこなかったから1人で落ち着いて休憩ができた。


そろそろお昼だ。沖縄っぽいものを食べよう。


「たるりや」さんの入り口。


門をくぐると自転車置き場があって、その奥に注文カウンターがあった。ここで注文をする。

なんとこの私が、ここではビールを頼まなかった!!

あまりに暑いとビールを欲さなくなるのかも。

ビールじゃなくてシークァーサージュースを頼んだ。酸っぱいものが苦手な私がシークァーサージュース!

心と体の声に従った。

体がビタミンを欲していたんだと思う。一気に飲んでしまった。


建物の窓口で注文する。


料理を注文して、どこに座ろうかなぁと、周囲を見渡した。

庭の中にはパラソルとテーブル、椅子が置かれている。屋外だから、各テーブルにはウチワが置かれていた。


このお店はすいていて、私の他にお父さんと息子さんの2人組しかいなかった。

だから、テーブルは選び放題。



あ、あそこにしよう!!



リーチマイケル選手のウチワ。


リーチ選手に導かれて座る場所を決めた。

リーチウチワでパタパタとあおぎながら料理が出来上がるのを待つ。

頼んだのはゴーヤー定食。


ゴーヤーチャンプルーだった。


小さな器に入ったもずく酢がすごくおいしかった。もずくがモチモチ。

何度も言うが、酸っぱいものが苦手なのに、おいしく感じられるほどに疲れていたのかも。


本場のゴーヤーチャンプルー、おいしかった。

何で味付けしているんだろう。家で作って食べるなんちゃってチャンプルーとは全然違う。


結構なボリュームだったけど、完食。


このお店は、エビフライが人気みたい。その時の私の気分じゃなかったのだけど、お隣さんが頼んだエビフライをチラッと見たら、とてもおいしそうだった。しかもすごくデカイ!

いつになるか分からないけれど、次回はエビを食べたい!!


さて、これからどうしよう。


自転車レンタルは1時間400円。5時間を超えると最終返却時間までは2000円。

のんびりしたかったから、最初から5時間以上借りるつもりでいたのだけれど、お腹がいっぱいになったら眠くなってきた。

暑さで体力も消耗して疲れた。

早めに帰ろうかな。


予定より早い船に乗ることにした。


竹富スナコ号を返却してお金を払う。

4時間レンタルで1600円。割引があって1440円のお支払い。


帰るとなったら、もう帰ることしか考えられない。友利観光さんのベンチに座って港までの送迎バスを待つ。

臨時のバスを出してくれたみたいで早めにフェリー乗り場に到着。


ターミナルでようやくクーラーに当たって涼みながらフェリーを待った。


15:15

竹富島出航。


あっという間に石垣島に到着。


猛暑で疲れたけれど、あちこち回って楽しかったな。

次があるなら、もう少し涼しい時がいいな。暑いのは割と平気な方だけどさすがに暑過ぎた。

竹富に宿泊して西桟橋から夕日を見るのもいいな。


ホテルに着いて、シャワーを浴びて、お昼寝。

さて夕食はどうしましょうか。



つづく。


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