パチスロ規制によるメーカーの動き | 数字で考えるパチスロ理論

数字で考えるパチスロ理論

パチスロを可能な限り理論的に分解して考えていきます。よくある勝てる立ち回りではなく、確率や噂などを理論的に検証していきます。打ち手の希望的推測ではなく店側の立場から逆算して考えていきます。

さてパチスロ規制のニュースが大きく取りあがれられていますが
メーカーの動きを見てみましょう

▼以下転記▼

パチスロ関連株:パチンコ・パチスロ業界誌「遊技日本」は8月29日、ウェブ版でパチスロ機種の規制強化、主流の仕様が今後販売できなくなる可能性を報道。業界環境の悪化リスクが懸念された。セガサミーホールディングス (6460)が8.8%安の1808円、平和 (6412)が7.7%安の2193円、ユニバーサルエンターテインメント (6425)が6.4%安の1734円など。

9/1ニュースより

▲転記ここまで▲

パチスロ規制によりメーカー株価は大きく値を下げています。
ここ数ヶ月は株価は右肩上がりですがその中でこの下げ幅を出しています。

まず、規制を喜ぶファンもいると思いますがメーカーとしてはたまったもんじゃありません。
今回の規制、長期的にみてメーカーにメリットは何一つありません。

現在メーカーが困っているであろう事を乗せていきます。

①業界が縮小する
何といってもこれです。今回の規制でファンは大きく減ります。ライトタイプになる事を喜ぶ層がいることは把握していますが、多数派ではありません。それは近年発売されたARTタイプの不人気さから証明する事ができるでしょう。
結局高純増に慣れてしまったファンは離れてしまいます。4号機→5号機の時にあったほどのインパクトはないにせよ、今後メーカーの機種が売りにくくなったという事です。5号機初期がそうだったように、しばらくはメガヒットする台はないと思います。

②現在開発中案件が水の泡
パチスロを作るというのはとんでもない労力とお金が必要になります。出玉や演出設計、映像、音楽とメーカー内では台ごとにプロジェクトを組んで製作にあたっています。
さらに版権物であれば、版権先にお金を払っていますし、○台売ります的な契約があるかもしれません。現在申請していない台は全て通過できなくなる見通しですから、これらの台に対して0ベースでの作り変えが必要になってきます。これはとんでもない損失です。

③売るものがない
別記事で見た情報によると、新しく機種を作成するには半年から1年近く時間がかかるそうです。1ヶ月に1度以上のペースで新台を送り続けていたメーカーは、最短で半年後にしかリリースできない訳です。しかもそんな射幸制の弱い緩い機種が売れる事も見込めません。ここにきて売るものがなくなり大失速するはずです。当然減速する事業計画など作っていませんから、売上を相当に下方修正しなくてはいけません。現在下方修正した事業計画を考えているはずです。


これらの原因により株が売られていると考えられます。

ただし、前述したように長期的に見てメリットは何一つありませんが、短期的なメリットはあります。

それは現在申請をしている機種に関しては、かなりの販売が見込めるだろうということです。

これから規制が強化されて緩い機種ばかりになることが予想されていますから、今のうちに激しい台を買っておいてホールで遊戯できるギリギリまで稼動させようというホールの魂胆というより需要ですねと完全に一致します。

これを裏付けるようにサミーは既に申請が完了している新台の発売を延期しました。増台していることは間違いないでしょう。どう考えても売り手市場になりますから割引も少ないと思います。

私の予測としては、しばらくは旧タイプのAT機の中古が買い漁られ、いわゆるバラエティが強化されるでしょう。すっかりホールで見なくなった台などが復活するのではないでしょうか。
とはいえ新しいもの入れないという訳にはいかないでしょうから、新台は島単位ではなく数台単位で小規模に導入していとがセオリーになるのではないでしょうか。