↑こいつをハイパーカードといいます。割と有名ですが、初めてみると「んっ?」てなりますね。

 

手品のアイテムから派生したもの、古くから伝わるパズル、建築学の空間把握のテストに使われていた、など起源については諸説あるようです。

一般に広めたのはブリティッシュコロンビア大学の林学の講師のキム・イルズで、日本では1979年サイエンス1月号でとりあげられて以降に広まったようです。

ハイパーカードが載っている本を最後に挙げていますが、これら以外にもたくさんあるはずです。
 

最初の画像が基本形です。

これはたいした仕掛けではないのですが、次のように応用も色々つくれます。

 

「THE HYPERCARD PROJECT」より

WINGED HYPERCARD

円環面状にしたもの

円にすると不思議さが増すかな。



「PAPER CAPERS」より

ハイパーカードの応用

こういった応用作もあります。作れますか?

 

あとはこんなのとか

こんなのも作れるかなと思って自分で作ってみました。1枚の紙でできています。

なんかいまいちですね。アートの才能が全く無い。

 

さて、ここまでは工夫次第でできます。

 

問題はこいつです・・・↓

「クォーク 1996年4月号」より

 

普通は作れるはずがないのはおわかりでしょうか。よく見てくださいね。

 

クォークによると、

この記事の著者がシアトルのゲイリー・フォシェに見せてもらったもので、カンタンに出来ると思って帰国したが、いざ作ろうと思ってもできなかった。

著者からこの話を聞いた深草の僧正こと岩瀬氏が、1年かかってこの難問を解決したらしい。
著者が観察したが、たしかに1枚の紙にハサミを入れて折って作られている。どこも厚さは同じで、2枚以上に切り離されてもいない

と書かれています。

 

これは不可能物体ですね。

ですが、私も作り方がピンとひらめきました。そこで作ってみたものがこれです。

反対側から見ても同じで、紙が立ち上がっている部分の陰に仕掛けはありません。

私が思いついたものなので、作り方が同じかはわかりません。

 

参考文献
●Play puzzle Part2 パズルの百科 高木茂男著 平凡社:ハイパーカード
●パズルをつくる (シリーズ・子どもとつくる 9) 芦ケ原伸之 著 大月書店:ハイパーカード

Paper Capers  An Amazing Array of Games, Puzzles, and Tricks  Jack Botermans著(洋書):ハイパーカードの応用
●ものづくりハンドブック 1 たのしい授業編集委員会 著 仮説社:ハイパーカード
●クォーク誌 (講談社)1996年4月号:不可能なハイパーカード

●おどろきの発見 マジック世界の魅力  松田道弘 著  岩波書店:ハイパーカード
●The Hypercard Project  Tom Frame 著 (洋書):ハイパーカードを用いたマジックの本
●ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説: 信じるか信じないかはあなた次第  関暁夫 著  竹書房:ハイパーカード(不思議なペーパークラフト)
●ものづくりハンドブック7  たのしい授業編集委員会 著 仮説社:ハイパーカード
●パズラボ帖 No.5 PUZZLAB:ハイパーカード、ハイパーカード上級編(Osho氏作)
●謎解き父さん 世界の見方を変える12問  伴田良輔 著  朝日出版社:ハイパーカード