デュエット
パズル創作:Oskar van Deventer(ハナヤマHPより)


難易度4~6?(公式難易度☆☆☆☆☆)
迷路系です。この手の平サイズでこれだけ複雑な迷路が楽しめるのはパズルのすごい所ですね。
リング部分は2つのパーツが磁石で付いており、

バラバラにしてそれぞれ違うルートで外さないといけません。

つまり2つの迷路を解かないといけませんし、道筋を先読みするのも難しいので、簡単にはいきません。

さらに2つのリングを外した後も、追加問題が4つ与えられているので、

それら全て攻略するのは結構根気のいる作業となります。

てゆうか、この追加問題がよくわからないんですよね。私の読解力がないだけなんですかね?
内部の4つの交差点でリングを作れってことなんですが、どの向きに作るのでしょうか?

大きな正方形の対角線に沿った向きか、対角線に直交する向きかのどちらかだと思うのですがどっちでしょう?

まあ、こうゆう時は両方やっちゃうのがパズリストですよね。

じゃあこの際、せっかくですので可能性のある場所全てでリングを作ってみましょう。

始めに向きと場所の名前を決めておきましょう。
DUETの文字がある面を表として、
文字が読める向きにした時の9つのエリアを電話の文字の並びと同じように1から9まで番号をふります。

外側はE (exterior)と呼ぶことにします。
初期状態は9とEの位置にリングがまたがっていますから、この状態を9Eといった感じで呼ぶことにしましょう。

半分になったリングを半リング、2つくっついた完全なリングを全リングと呼ぶことにします。

全リングを作れる可能性があるのは、初期状態も含めて12、14、…、8E、9Eと28ヵ所あります。

でもって調べていくと、それぞれの半リングは全ての場所に全ての向きで持っていけることがわかりました。

じゃあ、両方を同じ場所に持っていって全リングをつくりましょう。

こんな感じで23ヵ所はできました。

残りはどうかというと、


うーん、問題発生ですね。

片方づつそれぞれは希望の場所に持っていけるんですが、

同時にとなるとお互いがジャマしてうまくいきません。

画像のように背中合わせになってしまい全リングが作れません。

ここで一旦、追加問題を思い出しましょう。
(A) 対角線に直交する向きに全リングを作る場合は、
24, 26, 48, 68の4ヵ所ですからクリアしていますね。
 

(B) 対角線に沿った向きに全リングを作る場合
15, 35, 57, 59の4ヵ所になります。15と59ができていません。

 

困ったー。

でも諦めずに頑張ると、、、

59が出来た!!!
(69と89は全リングのまま59から移動出来るので同時にできます)

いや、でもこの作り方はヤバイですね。迷路系の範囲にとどまっていません。

でも14, 15はどうやってもできませんでした。
交差点のマークが追加問題の難易度となっているようですので、57<15<35<59の順で難しいことになります。
59がすごく難しいのはいいのですが、15がさらに難しいのはやっぱりおかしいですよね。

じゃあやっぱり「(A)対角線に直交する向きにリングを作る」ってことなんでしょう。



って結論にしておきますが、59は写真の通り作れます。

作るのはかなり難しいです、製作者も気が付いていないんじゃないでしょうか。

良かったら挑戦してみてください。

迷路系の範疇を飛び出しちゃうってのがヒントですかね。
(A)の場合なら難易度は4かな、でも(B)の59を作るのは難易度6あるんじゃないかなー。
 

ちなみに14, 15を除く26個の状態で、初期状態の9Eから最も手数がかかるベスト5は
E7(53手)、E1(48手)、47(47手)、45(45手)、48(45手)です。
(全て手で計算してますので間違っているかもしれません)


ここでいう一手とは、

①半リングの欠けている部分をとなりのエリアに移す

②半リングを180度回転させる

のどちらかの操作のことです。

ただしE7は両方が外れる寸前の状態ですので、

外した後ももっとこのパズルを楽しみたい人はE1、47、45、48あたりに挑戦してみてはいかがでしょうか?