今日は麦播きの日です。
「フンフンフ〜ン♪」リュドミール「イヴォン君、冬なのにそんな寒い格好して。風邪ひくよー」
「今日はちゃんと働いてるから寒くないんだよ。」
リュドミール「…いや、[今日は]じゃなくってさぁ。」
実は5日の麦刈りの日に納品せずにとっておいた麦をしこたま抱えてるので、陳列が楽チンなんだよね。
このあと。従甥が差し入れくれたりして、
結局おしゃべりに興じてしまうのでした。



そして。
その時はやって来る。










フランツ「イヴォン君。毎日まじめに働く日が来たよ。」
(背景に麦配ってるのが写ってるのです)
フランツ「そう。今。」
実のこと言えば、フランツ君は子供の頃から大好きな神官先生だから、
もっと…ずーっと神官でいて欲しかった。
…とことこ。
農場から移転装置で魔銃師会前を通って、旧市街の川辺へ。
「フランツ君、やっぱり行くの?」
フランツ「そうだね。もう君も口上を覚えたようだしね。」
いつもとは違ってお互い口数が少ないまま、神殿に着いてしまった。
フランツ「じゃあ、イヴォン君。背筋を伸ばして。」








フランツ「ふー。気が抜けちゃったな。イヴォン君、後よろしくね。」
「うん…とりあえずこの格好はマズイよね。着替える!」
「えー。僕非力だよ」
フランツ「あはは。そうは言っても龍騎士や勇者の息子でしょ」
でも、神官の初めての仕事は正装で望んだのでした。
イジドア「そうかー。オレの見送りはイヴォン君かぁ」
「うん…うん。イジドアさん。。どうかガノスで笑っていてね。」
イジドア「みんなが笑顔なら…オレも笑えるかな…」
フランツ君の鎧を引き継いで。





「あ、カイヤ君だーー。パパと帰ろう♪(慰めて!)」
カイヤ「えー。でも父ちゃん麦播きの時いなかったもーん。サボってる父ちゃんはイヤー」
と、父ちゃん明日起きたらカイヤ君にお仕事の説明しなくちゃだー。