本日は設定判別ツールでも期待値は出せますよって話をしたいと思います。

期待値が大切なことはここ最近のブログで話してきています。根拠を持って回ってもその立ち回りが期待値が十分でなければ、根拠を持って立ち回っても負けることはあるので、根拠よりも期待値を知ることの方が大事です。

期待値は判別ツールに対しても使えることをいくつかの例を使って実際に期待値を求めていきたいと思います。

判別ツールの話も過去にしてるので、まだの方はそちらも確認してみてください。


判別ツールにもネットで調べるとひとつの機種に対して何種類も出てきます。当然ですが、カウントする項目が多いとより正確に推測することができるはずです。ジャグラー系だと回転数とボーナス回数だけのものより、チェリー当選や単独当選、ぶどう回数なども含めて判別するツールの方が精度は高いです。しかし所詮は推測ツールなので、これにより導き出される結果も機械による推測でしかないのです。しかし人の感覚よりはずっと正確なので個人的には使った方が良いと考える派です。


前置きはこれくらいにして早速始めていきます。

まずご自身がいつも使ってる判別ツールを何でも良いので見てください。


例えば判別ツールの結果が次のようになったとします。
設定1 7%
設定2 23%
設定3 19%
設定4 27%
設定5 15%
設定6 9%
これを見てこの台の期待値を求めてみます。
判別ツールで期待値を出すには機械割が必要です。
例えば機種はゴージャグ2にしましょう。
設定1 97.0%
設定2 98.2%
設定3 99.2%
設定4 101.6%
設定5 103.8%
設定6 106.5%
なので、これを1を基準にして数値に直すと、
設定1 0.970
設定2 0.982
設定3 0.992
設定4 1.016
設定5 1.038
設定6 1.065
になります。
これで判別ツールで出た結果のパーセントを掛けていき、全ての設定分の足し算をします。
0.97×0.07+0.982×0.23+0.992×0.19+1.016×0.27+1.038×0.15+1.065×0.09=0.0679+0.22586+0.18848+0.27432+0.1557+0.09585=1.00811
これをパーセントに直すと100.811%
機械割は約100.8%です。
これを設定に直すと、
1×0.07+2×0.23+3×0.19+4×0.27+5×0.15+6×0.09=0.07+0.46+0.57+1.08+0.75+0.54=3.47
設定期待値は約3.5です。この場合平均設定と同じ意味なので、判別ツールで平均設定も出してくれるものなら計算の必要はありません。

しかしこれは前回のブログで話したとおり回転数を考慮できていない期待値です。

これに回転数を加えるにはゲーム数ごとの期待値に変換する必要があります。例えばこの結果がゴージャグ2を3000回転回した結果だとすれば、
設定1 -270枚
設定2 -162枚
設定3 -72枚
設定4 +144枚
設定5 +342枚
設定6 +585枚
これが3000回転させた時の期待値なので、
(-270)×0.07+(-162)×0.23+(-72)×0.19+144×0.27+342×0.15+585×0.09=-18.9-37.26-13.68+38.88+51.3+52.65=72.99
0.99枚というメダル枚数は存在しないので、
期待値は+72枚です。
元の計算はこうですが、機械割が100.8%と出た時点で単純に3000回転時の期待獲得枚数を出せば良くて、
3000×3=9000
9000×100.8/100=9072
9072-9000=72
のように出したほうが圧倒的に早いです。

しかしです。
多くの人はこう思うはずです。

打ちながらこんな時間かかる計算いちいちやってられっか!!💢💢

ごもっともです😅
わたしも多分打ちながらはしないでしょう。
しかし最低でも平均設定は必ずツールに入れる度にチェックしておいたほうがいいです。なぜなら平均設定とは今判別ツールをかけてる台の設定期待値のことだからです。
もし何ゲームかまた回して再度判別ツールにかけた時に前回の結果より平均設定が下がるようなら、それは期待値が前回よりも落ちてることを表します。

つまりどういうことかと言うと、
平均設定が出てこない判別ツールは使いにくい
ということです。

そもそも論ですが、なぜ判別ツールを使うのかと言うと、
自分の代わりに期待値を機械的に予測してもらい、立ち回りのヒントをもらうため
だと自分は考えています。

判別ツールの結果が正しく分析できないと判別ツール使ってる意味が薄れてしまいます。人によっては判別ツールを使うことで余計に混乱することになります。自分じゃ分からないから判別ツールを使ってるのにこれじゃ訳がわかりません。
単純に設定ごとの期待値パーセントを
設定1 7%
設定2 23%
設定3 19%
設定4 27%
設定5 15%
設定6 9%
のように見せられただけではどうすれば良いのか判断できる人はまずいません。設定123と456の可能性はこの場合どちらも約50%です。特にどれかのパーセントだけずば抜けてるものもありません。俗にいう判別ツールも迷ってる状態です。ここだけ眺めてても本当に何も分かりません。判別ツールに向かって「じゃあどうしろと?」と聞き返したくなる気分です。
これで機械割期待値が100.8%で3000回転で+72枚の期待獲得枚数があって、実際今手元に何枚あって、とかが分かって、ではやめるか続けるか、などの話に進むと考えます。
これに加えてホールの癖やその日の状況、周りの台の挙動や全台の合算とかも合わせて判断するとより正確な判断ができるのではないでしょうか。

⭐️まとめ⭐️
はい、いかがだったでしょうか。
本日は設定判別ツールを用いた期待値の求め方の話でした。設定判別ツールは言い換えれば期待値推測ツールとも言えると考えています。どちらかというと判別ツールがどうやって結果を出してるかの中身の話になりました。実際にスロット打ちながらこんな計算は多分というかほぼ不可能だと思うので、判別ツールのどこを特に見ておかないといけないかを知っておくことが大事かと思います。
もし判別ツールを使って余計に分からなくなるという人はむしろ判別ツールは使わないほうがいいと思います。答えを出すのに悩んでるから判別ツールを使って助けてもらいたいのに逆に混乱させられては本末転倒だからです。

次回は「依存症について思うこと」です。

ではでは👋