連投になりますが、ここでは機械割の数値を使った期待値の求め方の話をしたいと思います。
過去のわたしのブログでも期待値の話はいくつかしてきました。
設定の期待値
金額の期待値
ボーナス回数の期待値
などをこれまで話してきましたが、考え方は全く同じです。
早速実践例を用いて説明していきます。
例えば、
1001
1002
1003
1004
1005
1006
1007
1008
1009
1010
の10台があったとして、この機種を今回は狙うとします。今回は具体的に更に機種を特定のものにします。いつもAタイプの例ばかりなので、今回はAT機を例に使いたいと思います。機種は初代Reゼロにします。
初代Reゼロの設定ごとの機械割は、
設定1 97.4%
設定2 99.0%
設定3 101.0%
設定4 103.9%
設定5 108.0%
設定6 113.3%
です。分かりやすく1を100%とした整数に直していくと機械割は、
設定1 0.974
設定2 0.990
設定3 1.010
設定4 1.039
設定5 1.080
設定6 1.133
に変換できます。
これを使って例えばイベント時に機種1で高設定が使われる例を考えてみます。
1001 ②
1002 ②
1003 ①
1004 ②
1005 ⑥
1006 ②
1007 ①
1008 ②
1009 ①
1010 ②
つまり、
設定1が3台
設定2が6台
設定6が1台
なので、機械割期待値は、
(0.974×3+0.990×6+1.133×1)÷10=0.9995
これをパーセントに直すと99.95%です。
つまり、この配分だと機械割期待値は100%を切っているので、期待値的には打ち手には不利であると結論づけられます。
では次に機種2で設定6と設定4を高設定として投入するパターンにしてみましょう。
1001 ②
1002 ⑥
1003 ①
1004 ②
1005 ①
1006 ②
1007 ①
1008 ④
1009 ②
1010 ②
今回は、
設定1が3台
設定2が5台
設定4が1台
設定6が1台
です。この配分の機械割期待値は、
(0.974×3+0.99×5+1.039×1+1.133×1)÷10=1.0044
これをパーセントに直すと、100.44%になります。
この配分だと100%を超えているので、期待値的にはわずかに打ち手に有利ということになります。
ではラストに機種3で考えてみます。設定6は今回使わずに設定4を2台と設定5を1台にしてみます。
1001 ④
1002 ①
1003 ②
1004 ⑤
1005 ②
1006 ①
1007 ②
1008 ④
1009 ②
1010 ①
今回は、
設定1が3台
設定2が4台
設定4が2台
設定5が1台
です。この配分の設定期待値は、
(0.974×3+0.990×4+1.039×2+1.080×1)÷10=1.004
これをパーセントに直すと100.4%になります。この配分でも100%を超えているので、わずかではありますがこの場合も期待値的には打ち手に有利と言えます。
こんな感じで機械割の期待値を出すことができます。機種によって全ての設定ごとの機械割が違うので、機種が変わると同じ設定配分でも当然のことながら機械割期待値は変動します。
参考までにこれが番長3で上記の機種3のパターン配分の設定期待値も出してみます。
番長3の設定はそれぞれ、
設定1 98.2%
設定2 99.4%
設定3 101.6%
設定4 106.7%
設定5 116.0%
設定6 119.3%
なので計算すると、
(0.982×3+0.994×4+1.067×2+1.16×1)÷10=1.0216
これをパーセントに直すと102.16%なので、Reゼロの時より機械割期待値は高いです。設定期待値ならば計算すると2.4ですが、機械割に直してみるとしっかり100%を超えているので、この場合は番長3を狙いに行っても勝つ見込みはあるということになります。
✳️どんな機種の場合でも、各設定の機械割×台数で足し算して行き、全体の台数で割った時に1を超えるか超えないかを見て、
1を下回る=打ち手には不利
1を上回る=打ち手に有利
と見て問題ありません。
⭐️まとめ⭐️
はい、いかがだったでしょうか。
今回は機械割を用いた期待値の出し方の話をしました。設定期待値よりもさらに細く正確に期待値を求めることができるので、しっかり勝ちを求める人ならばここまで計算して台を狙っていくことが必要になるかなと思います。機種にもよりますが、設定狙いする上で打ち手に有利となるには最低でも機種2以上は欲しいということです。しかし、機種2以上だとホールも6を使わずに5で済まそうとすることが多いので、そこが悩ましいところです。時間があればぜひご自身のホールのいろんな機種の機械割期待値を出してみてください。
次回は「最強の根拠って何?!」です。
ではでは👋