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「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。

 学習の材料はいたるる所でふれることが可能です。


 案外、活用できるというものが企業のwebサイトでも見かけることができます。


 今回はNECロジスティクスさんが9月から掲載を開始したWeb物流講座を取り上げてみます。


まずは今までの掲載タイトルです。


第一回「中国物流の最新動向」

第二回「物流の見える化は、どこまで必要か」

第三回「ネットワークの今」

第四回「震災後の物流再編と地域シフト」


 このタイトルからもその時期の旬のテーマを選んでいることがわかります。


 興味がおありでしてらNECロジスティクスさんのWebページでご覧ください。

 http://www.necl.co.jp/campaign/webkouza/webkouza_index.html


今日のキーワード

”活用できそうなものはどん欲に利用”

 企業経営の重点課題の一つとして在庫削減に徹底して取り組みスリムな体質を実現した企業が多くなりました。


 その一方でサプライチェーンが壊れた時、それをいかに早くリカバリーするのか、あるいは別のチェーンに置き換えるのかなど途絶えることのないサプライヤーとしての役割を重視する企業が多く見られるようになりました。


 12月7日付の昭和電工のニュースリリースで「当社事業の概況と2012年度の課題について」で課題の一つとして「サプライチェーンの見直し・高度化」をあげています。http://www.sdk.co.jp/assets/files/ir/library/pdf_presentation/PEGASUS2011.pdf

http://www.sdk.co.jp/assets/files/news/2011/sdkrelease20111207j.pdf


 同社は中核事業の海外拠点の拡充充実と利益の拡大を行っています。すでにハードディスク、レアアース、高純度アンモニア等の海外拠点の増強を実施済みで黒鉛電極、アルミ箔、アルミナ等も海外拠点の新設・増強を決定し一部工事中としています。


 このように拠点のグローバル化とともに課題となるのがリスク対応です。


 各事業分野とも各地の拠点のネットワーク化を進めリスク対応を行っています。


 「サプライチェーンのリスク管理と最適化に関しては、再構築に向けて部材サプライヤーや顧客との調整が不可避。同社グループ内で対応が困難な問題に関してはサプライヤーや顧客業界との協働によりリスクの低減を図っていく」としています。


 このようにサプライチェーンの中で在庫をどこで持つのか、何で持つのか、ルートはどのように見立てをするのか、コントロールタワーをどこにするのか等々、今、経営に問われている課題はどんどん進んでいっているようです。


今日のキーワード

”最適解がますます高度に”

 近年、総合的見地から拠点統合の流れが大きくなっていました。


 しかし、本年の東日本大震災を契機として拠点分散を試みる企業も増えてきたようです。


 その理由としては一つにはリスクヘッジの意味合いを持つものがあります。物流拠点が一カ所であればそこに何かあった時は壊滅的な打撃を被ることになるかもしれません。そこでバックアップセンターを分散配置しておこうと考えるものです。


 もう一つの理由は「お客様の必要な時にすぐお届けする」というリードタイムを重視する考え方です。顧客の利便性を高めるという競争戦略にもとづくものです。


 ロジスティクスには「必要なモノを必要な時に必要なだけ」というものと「最適なコストで」というもののバランスをとることも必要とされます。


 これらを満たす中で各社の試みがなされているとも言えます。


 12月2日のニュースリリースではオカモト株式会社が「岡山物流センター開設のお知らせ」と題し発表しています。http://www.okamoto-inc.jp/pdf/news2011/20111205_1.pdf


 常総物流センターと牛久物流センターで全国対応していたのを岡山にセンターを置くことで災害時のリスク分散、お客様オーダーに対するリードタイム短縮、ひいては環境負荷低減につながるとの考えがあります。


 いずれにしてもサービス地域分析、距離分析、コスト分析、リスク分析など総合的見地からロジスティクス戦略は組みたてられることが必要なのでしょう。


今日のキーワード

”お客様の立場と自社戦略を総合的見地で”