食品メーカーと小売業のサプライチェーンコスト14 | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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 サプライチェーンコストを明らかにするツールとして「物流ABC」を活用する方法があることを提起しました。


 とりあえず簡単に食品メーカーと小売の間での2者間での関係がどうなっているかを調べるということを想定してみましょう。


 メーカー側ではメーカーの出荷物流センター、そして出荷先までの納入ルート、そして小売出荷先センターでの荷卸など納入に関わるすべてのアクティビティを含むもの、これらの一連のフロー図を作成し流れを明らかにします。


 小売側では物流センターへの受け入れから店舗別仕分け、そして積み込み配送、店舗での荷卸、店内陳列といったモノの流れを細かくリストアップ、フロー図にします。


 もし、現状はメーカーから小売へは店舗への直接納入をしているのを小売のセンターを経由して店舗納入をすることに切り替えるという場合には現状のフロー図と変更後の小売センター経由の想定フロー図を作成します。


 フロー図ができるとそこでどんなアクティビティが行われるかを列挙していきます。


 アクティビティは「○○を××する」というようにはっきりと分かるように記述します。


 このフロー図とアクティビティの洗い出しだけで問題点が見つかるというほどです。


 それだけ現状、あるいはやろうとしていることを絵にしたり細かく記述していくことは改善や改革の原点になることがわかると思います。


今日のキーワード

”フローを明らかにして現状を見る”