平時におけるロジスティクスはサプライチェーン全体をいかに無駄なく早く回すかに主眼をおいています。
逆に有事のロジスティクスは通常のパイプが詰まったり途切れたり、拠点が壊滅状態になったりとチェーンの流れが滞ってしまう状態をいかに復旧させ比較優位な方法でチェーンを回すことが主眼になるのでしょう。
今回の震災によるサプライチェーンの立ちいかなくなった状態、平時にどれだけそれを準備しておくのかということも問われているのでしょう。
軍事用語の「兵站」がロジスティクスの語源と教えられました。
日々変化する前線にどう物資や人、食料などを絶え間なく補給するのか、まさに有事の臨機応変対応そのものです。
その際の補給源は補給網に対応したところで調達するということになるのでしょう。
今回の震災で選択と集中による原材料部品の「そこでしかできない」しくみの問題も浮かび上がっています。
このあたりの危機対応ができるサプライチェーンのしくみづくりが強く求められています。
日通総研からの2011年6月1日付のレポート”大規模かつ広域的な地震災害”に対応した「震災ロジスティクス」のあり方”がこの辺の提言をしていますのでアドレスを付記しておきます。http://www.nittsu-soken.co.jp/report/logistics/file/logi_r16.pdf
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”有事のロジスティクス能力が問われている”