物流部門のエコ活動のひとつに「包装技術の進化」があります。
有名なところではティッシュペーパーの何次にもわたる小型化への取り組みがあります。小さくすることで使用材料の削減をはじめ積載効率のアップ、輸送効率のアップ、そして使用燃料エネルギーの減少、CO2削減とエコに結びつくものです。さらにはコストも抑えることができます。
家電業界などの包装改革なども有名なところです。
5月27日の味の素からのプレスリリースでは外箱の外径変更による強度維持、使用紙材料の削減、エコの実現へという内容も見られます。
(参考)当該する味の素のプレスリリースhttp://www.ajinomoto.co.jp/press/2011_05_27.html
そこにはそのイメージ図も掲載されています。
マヨネーズ製品「ピュアセレクト®」シリーズに中仕切りを使用しない新形状の外箱を採用します。新外箱の導入により、紙材使用量およびCO2排出量を当社従来品比で年間3割削減するそうです。
外装箱は中身を保護することが役割の中でも大きな使命です。段積みをした時など荷重に耐えられる強度が必要なのです。
それをピュアセレクトシリーズでは従来、中仕切を使うことで強度を保っていました。
髪の使用量としては箱本来の形状のための材料に加えて中仕切を余分に使っていたことになります。
新形態は平面で見ると八角形になっています。これであれば平面が四角のものより強度が増すということです。そしてその強度増で中仕切を使う必要がなく、使用材料としては3割減、CO2も3割減らすことができるというものです。
この外箱、6月からの予定だそうです。
この事例からもわかるようにちょっとした工夫で改善につながることがわかります。
今日のキーワード
”小さな改善で大きな効果を”
