失敗から学び、同じ失敗の繰り返しを防ぐだけでなく、失敗からさらなる技術を創造しようというのが失敗学。
Wikipediaでは「起こってしまった失敗に対し、責任追及のみに終始せず、(物理的・個人的な)直接原因と(背景的・組織的な)根幹原因を究明する学問」と記されています。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%B1%E6%95%97%E5%AD%A6
今日の閣議で福島第一原発事故について検証する第三者機関「事故調査・検証委員会」の設置を決定し、その委員長として東大名誉教授の畑村洋太郎氏を起用すると各社のニュースが報じています。
その畑村洋太郎氏が会長をになっているのが失敗学会です。
氏の畑村創造工学研究所のホームページでは各種失敗知識データベースを見ることもできます。
http://www.sozogaku.com/hatamura/
原子力関係の失敗事例も多く掲載されていますので参照してみてはいかがでしょうか。
この失敗事例は事例名称、代表図、事例発生日付、事例発生地、事例発生場所、事例概要、事象、経過、原因、対処、対策、知識化、背景、後日談、よもやま話、シナリオ、情報源、死者数、負傷者数、物的被害、被害金額、社会への影響、マルチメディアファイル、備考、分野、データ作成者としっかりと記されています。
少しだけその中の目に付く記述例として原因の大きな項目をを上げてみます。
1.設計時の想定加速度を超える地震動
2.火災の消火に時間を要した原因
最近、何か耳にしたような文でないでしょうか。
このように学ぶべき先例にあまり学んでいないことも人間の特性のひとつであるのかもしれないことが繰り返される失敗にはあるのでないかと思えます。
失敗から学ぶことの大切さを肝に銘じておきたいところです。
今日のキーワード
”失敗から多くを学ぶ”