高速無料化実験では様々な視点からの実験検証が行われると期待しています。
高速道路が無料化で通行量がどれだけ増えるのかというところも必要でしょう。ただ、この数字、表面に表れた数字しか見ることができません。
新たに利用した方がどんな動機で高速を利用したのかを知ることができればかなり潜在需要があるのかを見ることができるのでしょうが・・・・。
今まで料金を払ってまでは利用しなかったという方もいるかもしれません。通常は一般道を利用していた方々です。この場合は一般道の渋滞が緩和される可能性が出てくるかもしれません。営業用貨物自動車でも高速料金を払わず一般道を利用しているケースもあります。双方のCO2排出量推定計算もされてしかるべきでしょう。
無料化になったのなら遠くまで車で行ってもいいかなと考える方が考えられます。このケースでは鉄道などのほかの公交通機関を利用していたのか、あまり遠くへ行っていなかったがこの機会に高速を使って遠出しようかと考える人たちです。この場合は新たな移動量の発生もしくは道路への乗り換え組みです。この場合は増加による渋滞、CO2の新たな発生という問題が生じる可能性があります。経済効果という面のものさしも必要かもしれません。
ほとんど利用されることのなかった道の利用者が増加するという区間もあるでしょう。社会インフラ投資に対する利用効果という面から比較することも必要でしょう。
さらには料金収受にかかわる費用、道路の傷みはどうなるのか、そのメンテナンスはなども考えられます。
これ以外にももう少し入出インターが多くなればなども実験してみたいところです。
このように様々なデータ検証が要求されるでしょう。
注目してみようと思います。
今日のキーワード
”検証の視点は多方面から”