高速道路には「早く目的地に着ける」というリードタイム縮減ニーズと生産地と消費地や経済拠点を太いパイプで結ぶ幹線道路としての役割があるのでないでしょうか。
幹線道路としての役割は太い路線、すなわち多くの車両が行き来できしかもその重量などにも耐えられる高規格の道路という仕様条件があります。
もうひとつの「速さ・スピード」ニーズについては渋滞なく時間通りに走れるという条件を満たす必要があります。
国土の狭い日本で広い大きな道を作り続けるのは無理がありますが、現状では地方においても昔とは比べ物にならないほど道路の幅員が広くなりバイパス(新設幹線道路)も張り巡らされてきたようにも感じられます。
ものが行き来することで産業の発展が可能になる、人が行き来するから街のにぎわいも可能になるなどといった産業と文化にも交通の役割には大きいものがあるともいえます。
交通手段には道路を利用する自動車、鉄路を走る鉄道、水路を航行しての水運、空路を飛行する航空などがあります。
すべてが社会インフラとして膨大なコストが投じられてきました。インフラはあるのが当たり前という感覚で空気のような存在なのでしょう。コストがかかっているとは使用者はあまり考えることはありません。
一度でき上った子の利便性、捨てられないでしょう。
しかし一度でき上ったものには寿命があります。これからは保守、改修費用がかかってくるのは当然のことといえるでしょう。
高速道路の無料化論やあるいあはこのたび発表された新料金体系、壮大な社会実験とうたわれています。
現状の使用時の損得、物流事業者の使い勝手がどうなるという論点に加え、将来構想を交えた議論もさらに拡大していく必要もあるのでないでしょうか。
それくらい道路を含めた交通インフラは産業や生活にかかわる根幹の役割を担っていると思われます。
今日のキーワード
”現状比較論と将来構想の両面から見る”