ソニーのRode to Zero | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。

ソニーが策定した環境計画の名称です。


 昨日のニュースリリースの書き出しでは次のように記されています。


「 ソニー株式会社は、持続可能な社会の実現を目指し、2050年までに自らの事業活動および製品のライフサイクルを通して、「環境負荷ゼロ」を達成することを長期的ビジョンとして掲げています*。ソニーは2006年に絶対量による温室効果ガス削減目標を掲げ、常に環境の分野で先進的な取り組みを実施して参りました。このたび策定した環境計画「Road to Zero」においては、気候変動だけでなく、資源循環、化学物質管理、生物多様性を含んだ4つの視点をもって総合的に「環境負荷ゼロ」を実現するまでのロードマップを描いています。」

 (http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201004/10-0407/


 この中では期限を具体的に「2050年」という期限を設け取り組んでいくことが記されています。期限を設けることにより中期長期そして目の前の短期計画を組み立てることになります。足元を固めるに必要なものです。


 2015年までの中期計画も発表されています。


 物流分野での項目をあげてみました。

 ○包装材の小型化や積載効率の向上を図る。

 ○輸送手段を環境負荷の少ない鉄道や船にシフトする。

 ○目標としては、製品物流におけるCO2排出量を14%削減。

 ○納入部品の包装材にかかわる廃棄物を16%削減する。


 調達部門での中期目標もひらってみました。

 ○原材料や部品などに起因する温室効果ガスの排出量を把握する。

 ○採掘や採取時における生物多様性への影響評価を実施する。


 このような内容になっています。


 企業によって環境分野への取り組みの姿勢はまちまちです。また、環境負荷の高い業種、改善の可能性の高い業種などの差があることも間違いありません。


 しかしながら社会的要請、人々の意識の中での環境問題は無視して通れない課題になるのは間違いないでしょう。企業評価の指標として環境への取り組みも必ず入るのでしょう。


 早めの策定が各社に求められるでしょう。


今日のキーワード

”取り組みのスタートは早く”