「タンポポ調査・西日本2010」という大規模な調査が行われるそうです。
タンポポは春になるとどこでも見ることができる身近な花といえるのでないでしょうか。黄色い花や白い綿毛で摘んだり遊んだりしたことのある方がほとんどでないでしょうか。
この身近な存在であるタンポポ、意外と種類が多いようです。
外来のセイヨウタンポポ、アカミタンポポとその雑種は総苞外片が下向き、花粉の大きさと形はバラバラだそうです。つまり総苞外片が大きく反り返るのが特徴とされています。セイヨウタンポポとアカミタンポポはタネの色で区別されます。
タンポポには白いものもあるようです。シロバナタンポポ、キビシロタンポポなどです。シロバナは西日本各地に分布、キビシロは原産地の岡山を中心に四国西部、近畿北中部でも確認されているようです。
在来の黄花二倍体タンポポにはカンサイ、トウカイ、セイタカ、オキ・・・など各種あるようです。総苞外片は上向き、花粉の大きさと形は均一です。
在来の黄花数倍体タンポポもあります。総苞外片は上向き、花粉は大きくバラバラです。種類としてはヤマザトタンポポ、ケンサキタンポポ、クシバタンポポなどがあります。
おもしろいところでは兵庫県では六甲アイランドで見つけた仮称ロクアイタンポポ、豊岡市でのオオクシバタンポポといった正体不明の仮称で呼ばれているものもあるようです。
「タンポポ調査・西日本2010」の調査は西日本の19府県で行われます。この調査には誰でも参加できます。興味深くタンポポを見れば面白い発見もできるのでお子さんから大人までみんなが参加すればいいのでないかと思います。
結果もホームページに公開されますのでさらに興味が湧いてくるのでないでしょうか。
参加方法やタンポポの見分け方、調査用紙などの掲載されているサイトは次の通りです。http://www.nature.or.jp/Tampopo2010/Tampopo-index.html
是非、参加されることをお勧めします。
今日の記事は先日、兵庫県立人と自然の博物館の鈴木武先生の「シダ植物」についてのセミナーの最後にこんなことをやっているよというアナウンスで知り記したものです。
自然は掘り下げてみるほどに面白いことが感じられます。
今日のキーワード
”参加すればさらに掘り下げられる”