09年の物流 | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。

 年末となると一年を振り返って十大ニュースが各新聞、あるいは各界から発表されます。


 物流に関連する重大ニュースについても業界紙や業界団体が発表しています。今日のテーマでは物流技術管理士会が発表したニュースから今年の特徴を考えてみることにします。


 まず同会が選定した十大ニュースを列挙します。


 1.自民党から民主党への政権交代

 2.深刻な経済不況

 3.新総合物流施策大綱の閣議決定

 4.JALの再建問題

 5.高速道路料金、ETC割引で1000 円に

 6.派遣の失業が社会問題化

 7.物流業界の合従連合、M&Aによる統合が進む

 8.温室効果ガス25%削減を鳩山首相が表明

 9.道路特定財源の一般財源化

 10.新型インフルエンザが流行


 詳しくは物流技術管理士会http://www.jlfs.gr.jp/UserFiles/File/10dai-2009.pdf?IknsHJJ=ad48c2dc503e62534d78ec17954185e1 で。


 11月に選定した関係で暫定税率問題等不透明で合った部分もあります。全体としては世界同時不況下での苦境がもたらす物流への影響の大きさ、政権交代による物流関連政策の構造的転換過程への突入、新型インフルエンザという予期せぬ影響、日本が戦後復興から構築、蓄積してきた経済基盤の地殻変動の兆しなどが感じられる十大ニュースと言えるでしょう。


 この十大ニュースからは漏れていますが、今、静かに進んでいるのが先進国から新興国にものや人の流れの塊が広がっていることも忘れてはいけないでしょう。


 中国やインドの経済発展と共に消費国、中国・インドなどという構造も出てきています。モノや情報の流れも双方向の流れが加速し、物流事業者も国内だけでなく国際舞台への目が広がっています。


 来年は多分、物流ニュースでも国内、国債ともアッと言うようなニュースでも当然な流れとしてとらえられる要になっているかもしれないでしょう。


今日のキーワード

”流れを読み備える”