問題発見の一つに「比較検証」があります。
運送の原価については総体としての運賃の中に大きくバラけた個別車輌ごと、ドライバーごと、輸配送先ごとというような原価を構成する個別リソースに大きな要因の開きがあるようです。
アクセルやブレーキの使い方の違いだけでも軽く10%は燃費が変わってくるといわれたり、車輌のメンテナンスによっても大きく開きが出てくるなどとされています。
昨日記したABCを活用した原価の検証方法、エクセルなどの表で表すことができました。
セルごとにどう原価が発生しているかを見ることができました。そのセルに集められた内容が計算式を見れば分かります。燃料をどれだけ使ったのか、それで何トンのものを何キロ運んだのか、そして積載率がいくらであったのかなど詳しく見られます。
検証はドライバーごとや車輌ごとなどで見るのが輸配送の場合には有効です。それぐらいドライバーさんの技量あるいは気の配り方の差が大きいということです。車輌での差が大きいということです。まずは最も優れたドライバーさんや車輌と最も遅れたあるいは劣った方や車を比較してみます。
そうするとどこに違いがあるのかが浮かび上がります。
そこから遅れたところ、劣ったところの引き上げ策を考えます。中間に位置する方の場合にもこの対策箇所を潰していけば優れた方並みのドライブ成果を上げることができるようになります。全体の底上げにこの方法が有効になってきます。
とりあえず「比較検証」をやってみればいいのでないでしょうか。
今日のキーワード
”比較検証から違いを見つけ優れたところを見習う”