人体構造上の物理的な視野の範囲は限られています。叉、視野の範囲ではあってもはっきりとそれが何であるかや何を意味しているかを知るのはさらに狭いエリアの中で対象物に識別特徴が必要です。大きさや色、意味を読み解けること・・・・、様々な要素が必要です。
平成20年12月25日発行「ヒューマンエラー」第2版 小松原明哲著 丸善株式会社発行27ページの図3.4 視野と弁別能力[Human Factors for Designers of Naval Equipment(1971)]の図に加筆をし引用させていただきます。
これによると視野の限界は上限が50~55度、下限70~80度、横方向で見ることができるのが左右とも94度です。
さらに距離や角度で弁別限界、認識限界があります。
このことから重要な改善のためのキーワードが出てきます。
「正対させる」「適度の距離」「適度の角度」「対象物の大きさ」「対象物の大きさ」「認識できる色」など、補足的には「明るさ」などもあるでしょう。
一例をあげれば、棚表示を人が見やすいように作業者の目の方向に向けた角度にしているところもあります。足元に所番地を書いたところもあり、それは大きい字で表示しているところもありました。
このように作業者の視野や視認できる範囲の限界を知り、それを保管する意識を持てば改善のためのヒントも深く意味あるものにできるのでないでしょうか。
一度研究されることをお勧めします。
今日のキーワード
”人間特性から改善ヒントを”