新たな総合物流施策大綱が今日、閣議決定される予定です。国土交通省と経済産業省がまとめたものでその全文を見ることができます。
http://www.mlit.go.jp/common/000044804.pdf
この大綱は節目節目で作成発表されているものでその時々の国の物流政策の基本方針と行動計画が示されるものです。
今回は「グローバル・サプライチェーンを支える効率的物流の実現」、「環境負荷の少ない物流の実現等」、「安全・確実な物流の実現等」の3つを基本的方向性の柱としています。
言葉の中で目を引かれるものがありました。「東アジア産業大動脈構想」です。注記では「東アジア産業大動脈構想:東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)、アジア開発銀行(ADB)、ASEAN 事務局が関係国と協力して策定するマスタープランに基づき、東アジアにおいて物流・港湾・工業団地・電力網等ハードのインフラ」としています。
確かに、現在の日本の産業の軸足は東アジアにあることは間違いありません。叉、世界経済の中でも東アジアの重要性は日を追って増しています。日本の物流施策がここに置かれて不思議はありません。
もう一つの注目するところは現在の厳しい財政状況をふまえた上での効率的な施策投資効果を文面場で唱っているところがあります。
過去のやみくもなばらまき的政策が変わってくるのでしょうか。
この大綱、かなりボリュームがありますので、じっくりと読んでみたいと思います。
今日のキーワード
”総合物流施策大綱から中期の動きを読む”