伝達の難しさ | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。

 昨日のWBCは日本中、どこでも注目していたようです。同様に韓国でもおおいに盛り上がっていたようです。


 そんな中、最後はイチローのバットという結果になりました。


 ここで注目すべきコメントがありました。「際どいコースのボールを投げて、うまくいかなければ歩かせる」。「経験の少ない捕手で、作戦をきちんと理解できなかったのだろう。確かにベンチと捕手でサインの交換はしたのだが、混乱があった。はっきり敬遠を指示しなかったことが問題だった」。金寅植監督の意図に反して投手の球はきわどい球ではありませんでした。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090325STXKC081524032009.html


 サインはベンチから捕手、捕手から投手へと中継伝達される方法をとっていたようですが、それがきちんと伝わらなかったというどこにでも起こりうるものです。


 野球にはしばしば起こりうることですが、きわどい球を正確に投げる難しさもあります。はっきりと敬遠をした方が傷を作らなくて済むという考えもあります。結果自体は結果論でもあるのでしょう。


 ここでは「伝達」がいかに難しいかということだけあげておきたいと思います。


 いろいろな集合研修の場などでも「伝言ゲーム」を行います。10人くらいで構成し伝えていくと最初の方に伝えたことと最後の方が受け取ったものは「似て非なるもの」というのがほとんどです。


 作戦として「くさい所を突き、最後は四球でもオーケー」という難しいものを選択したのであればはっきりと確認することも必要なのでしょう。


 仕事の中によく見られる「伝言ミス」。


 常に心しておかなければならないことでしょう。


今日のキーワード

”集団には伝言ミスがつきもの”