あけましておめでとうございます | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。

 新しい年の幕開けです。混迷の時代であるととらえるのか、新たな社会システムのスタートとするのかは心に期するもので開きが出てくるでしょう。


 このブログも2008年は366日のうち、365日記しました。本年は365日ですから365日記すことを目ざしたいと思います。皆さま方のご指導とご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。


 私的には各企業様のロジスティクス、物流、そしてビジネスのお手伝いと多くの方との交流、環境、ボランティアなどで一つでも成長できればと思います。


 新しい年になりましたので、この雑感でも今、考えられることを記しておきます。


 市場が必要とすればすぐ反応し届ける、必要なければ反応しない、最前線の活動がうまく行えるように情報とものの動きをマネジメントをするのが「ロジスティクス」。

 2009年のロジスティクステーマはどう設定されるでしょう。

 一つには経済が縮小する中でモノの動きを整理、極端に言えば必要でない動きはなくすにはどうすればいいのかということがあります。経済活動が拡大する時には忘れていた「しくみ」の再構築です。ロジスティクスシステムの中のムダの排除とも言えましょう。

 二つ目には供給視点だけでなく環流部分にも力点を置くことです。企業は厳しい経済の中でその体力がないとする部分もあるかもしれませんが、供給活動で余る力を環流に回しシステム構築するチャンスです。環境対応力がこれからの企業には求められます。環境対応にはコストがかかるというのではなく、環境分野もビジネスチャンス、ロジスティクスは環流もテーマにというのも今日的テーマです。

 三つにはロジスティクス人材の育成です。我が国にはロジスティクス人材と言える方はごくわずかです。生産、研究開発、マーケティング・・・、従来コアとされてきた部門の教育はよく行われています。ロジスティクス人材はそれ以上とは言いませんが同等に近づけたいものです。なぜならロジスティクスは市場の変化にすばやく反応する企業にとっては害よりも利のほうが貼るかに大きいものだからです。

 四つ目からはコスト視点より効果視点、抱え込んだ在庫をいつどこに届ける、あるいはそれまでどうバックヤードで管理する、縮小化の中での全体最適対応などが考えられます。

 このように厳しい環境下においてこそロジスティクステーマとして取り組むべきものがたくさんあります。

 グローバルな動き、日本固有の問題、各企業の固有問題などにしっかりとした視点を持ち意を新たにして取り組みたいと思います。

今日のキーワード

“厳しい環境にこそロジスティクスの役割が”