縮み  | 「ロジスティクス・物流・マネジメント日々雑感」篠原ロジスティクスオフィス 篠原和豊

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ロジスティクスや物流現場、日々報道されるニュースなどを直視したり斜に構えたりしてビジネスや社会生活のヒント、情報をちりばめます。

 今日の新聞を開けてみて目に入ってきたものでふと思いついたもの、いいも悪いも「縮み」という言葉です。


 トヨタ、日産、ホンダ、鈴木、マツダ、三菱、いすゞ、日野といった自動車業界がこぞって減産。又、、三菱を除く各社は期間工や派遣などの人員を削減というのが一つ目です。


 シャープも福山工場でも大幅な派遣社員削減、パナソニック2工場閉鎖などの記事もあります。


 政府の月例経済報告も「2ヶ月連続で景気下方修正」しています。景気後退局面を表しています。景気が「緩やかに減少」しているとする前月から「緩やかに」という文言もとったようです。


 サイゼリヤのデリバティブでの損失が100億円とも報じられています。このようなデリバティブの損失は他者でも見られます。


 「縮み」という言葉につながるものは今日、見開きの中だけでもこれだけあります。


 さて、このような中での「個人消費は選別が厳しくなっている」という記事もあります。百貨店の売上げも落ち込んでいます。中でも、衣料品や宝石などは「不要不急」商品として避けられる傾向にあります。富裕層向けの外商などもがたがたとコメントする百貨店もあります。


 反面、家具販売の「イケア」や衣料品の「H&M]、「韓国旅行」など売上げの伸びや人気が続いているところもあります。キーワードは「安い」と感じたり「お得」というキーワードがあります。


 さらにロフトの弁当箱の販売が伸びているというものもあります。お父さんも昼食を弁当に切り替え幾ばくかでも節約、お小遣いも減らすという流れも出てきます。車もそうです。カーシェアリングも伸びているものです。


 「縮み」→「節約」という構図は基本形であることは間違いありません。ムダなものには「金を使える」状況にはないということでしょう。


 ただ、「こだわり商品」には根強い人気があるようです。「若さを保つには自分への投資」ということでアラフォー女性に人気なのが資生堂の超高級シリーズ「クレ・ド・ボー ポーテ シネジックライン」。サントリーの178円缶コーヒーやロッテリアの420円の「絶品ベーコンチーズバーガー」なども人気とか。


 「縮み」の中にも財布の紐をゆるめるものもあるようです。


 「縮み」の中で「無駄」への挑戦はされてしかるべきでしょう。少しの不便さを我慢すれば「それも楽し」となる部分もあります。カーシェアリングもそうですが雇用なども「シェアリング」という発想があってもいいとする考えもあります。


 「縮んだ」時代だからこそとことん突きつめていけるという時でありチャンスの時代とも言えます。「逆境こそチャンス」と言って切り拓いてきた先人も多くあります。


今日のキーワード

”「縮み」を正当に評価し前向きの発想を”