物流コストの中で目に見えておもしろいのが在庫に関わるコストです。
この費用にはどんなものが考えられるでしょう。品物を保管するのですから倉庫費用がかかります。まずは建物が建っている場所代、すなわち土地代(購入したのであれば減価償却費、借りているのであれば賃借料など)同じように建物も自社物件なら減価償却費、借りていれば賃借料、それだけではありません、それらにかかる税金などもあります。設備費用も同様です。減価償却費やリース料、賃借料がかかっているかも分かりません。修繕費もあるかもわかりません。機械を動かしたり照明などで電気代がかかっていることでしょう。燃料費などがあるかもしれません。働いている人たちの人件費、事務に使う事務用品代、情報処理に使うコンピュータや事務機代、通信費・・・・。上げていけばいくらでも思い当たります。
こんなにたくさんの項目がありながら通常、分かるのは一部の費用です。それぞれを細かく分解していかないと見えてこないのです。
分解してみて、さらに在庫がどんなふうに持たれているのかというところがコストとしてはねかえっているのかを見ていくのが体質の診断です。
在庫量が多ければどうなるでしょう?多くのスペースを要しその費用が多くなっているのでないでしょうか?外部倉庫を借りる費用などです。逆に量に対してスペースが広すぎる場合は平米当たりの効率が低く洗われます。地域の地価や倉庫料金と比較してみれば歴然と表われます。
要らないものがいっぱいある場合も出荷量や販売金額に対して在庫費用の比率が高く出ます。倉庫を見てみれば量の多さや荷動きのないものを置いているのが見えるはずです。
いろいろな分解した在庫のコストからいろいろな問題点や評価すべき点が見えることでしょう。コスト診断は数値に表れたことから現実を見つめることができるのです。
今日のキーワード
“数字で問題を顕在化する”